SSブログ

FS → 釣りキチ三平へ辿り着くまでの連想 [その他]

ルアーは鋭意製作中です!
当初の予定より1ヶ月以上遅れてますが…。

「ビルダーが言う納期は聞き流せ」

ということわざがあってもいいと思います。





さて、フィッシングショーが立て続けに開催されているので、
FSネタが多いですね。

新商品は購買意欲をくすぐられます。
年々少しずつ性能が向上する道具を
どのタイミングで買い替えるか…というのが
悩みどころで、毎年悶々とします。

旧モデルでもそこまで不満がなければ、
無理に新商品を買う必要もないのかな?とも思います。
でもそれをずっと続けていると、
ある時、「うわっ知らないうちにこんな進化してんだ!」と
時代に取り残された感を味わうことになります(笑)


車も似たようなサイクルがありますね。
以前よりも壊れる頻度は劇的に下がって、
日常生活に支障はないのだけれど、
気まぐれでディーラーに行ってカタログもらって、
試乗なんかしちゃったら心が揺れます。
商売だから、メーカーも購買意欲を掻き立てることに必死です。


そう言った意味で、釣り道具と車は結構似ているのかもしれません。



そんな新商品に踊らされていることに嫌気が差したからか、
時代に同調することに興味がなくなったのか、
釣りにも車にも、クラシックなモノを嗜好する手段があります。

古ABUに代表されるオールド嗜好です。
トッパーと呼ばれる人たちの中でも
ここら辺は細かく分類されると思います。
これのオールドを嗜好するメリットは先述した内容に合わせるならば、
廃れないということです。

業界のスタンダードがどんどん変わって行こうが、
どんなトレンドが吹こうが、
一切関係なく自分のスタイルを遂行できます。
これはラクです。
どんどんのめり込んで、確固たる自分の世界を構築して、
それがこの先無駄になることもありません。

車もこうしたクラシックスタイルを嗜好する人は、
同様だと思います。身近なところで例えると
クラシックminiはデザインと趣味性が廃れないですよね。
何気にいつか乗りたいと思ってたりします(^^;)


釣りの嗜好は様々で、一般的には新商品を気にしながら、
今時のタックルを使っている人が多いと思います。
そして、それらを使って休日を謳歌するアングラー。
オカッパリであれ、ボートであれ、最も多いのがこのスタイル。

で、その延長上に大会にハマる人たちがいます。
JB、WBS、TBCなどのプロが中心となって、
頂点を目指す人たち。

そして、ショップが主催するようなアマチュア中心の大会に参加する人たち。
鋼派もこれかな?

そして、それらの中間に位置するH-1なんかの
ちょい本格的なアマチュア中心の大会に参加する人たち。


クラシックなスタイルを嗜好する人たちは、
これらから外れたところに居て、
バスを釣りたいという目的は一緒でも
目指しているものが少し違います。


これってなんだろうってずっと考えていました。
そんなことを考えるのは、少なくとも自分がそうしたスタイルが
嫌いじゃないからなんです。
むしろ、大好き。
正確にはクラシックスタイルではなくて、
流行り廃りがないスタイル・道具という意味です。


最近は試合用に最適化された道具や戦略なんかに力を入れて、
いろいろやっていますが、
根底にあるのは廃れないモノとつきあいたいという思いです。


最初は「大人な趣味」を表現したい欲求かな?
と思っていました。
でも、もっと単純に素直に答えを探すと、
それは別のところにありました。


それは多分少年期のバス釣りです。
少なくとも私の場合はそうです。
あの頃の釣りたい欲求って
今よりもピュアなものだったと思います。
何とかして釣りたい。でも釣れない。
だから釣れた時の喜びは凄いものがあった。

バスもまだ未知なもので、ロマンもあった。
フナや鯉の腹を食いちぎる獰猛な魚と大人は言う。
すげー!かっけー!!釣りたい!!魚拓とりたい!!(笑)
大人達はかっちょいい道具を使ってた。
自分もいつかあんな道具でデカいバスを釣るんだ
と誰もが思った。


そして、大人となった今、
その思いが強かった人ほど、当時の面影を残す道具で、
ピュアな欲求を満足させるべくバスに挑む。
大人だからイージーな道を探して実行するのは簡単で、
釣りたいだけならそれこそ大人の力でどうにでもなる。

でもそうじゃなくて、
あの頃の気分を味わいたい。
難儀して出会う 1匹に感動したい。
自らハードルを上げて、そうした環境を作って、
「あーバス釣りっていいなー」
って改めて感じたいのかなと。

多分私の根底にあるものってそれだと思います。
釣れなかったけど楽しくて夢が広がってた少年期のバス釣りへの回帰。


私の場合、H-1とか大会に出なくなったら、
多分こっちの世界に引きずられます。

試合に出るということは、結果を重視します。
その中でも自分のスタイルにはこだわりたいけど、
少なくともロッドやリール、ルアーは最適化されたものを使いたい。
アマチュア主体の試合とは言え、
なめてかかっては絶対結果は出ません。


バスボートを使った本場スタイルを嗜好する人は、
やっぱり同じく少年期の欲求を大人になって実現するって
パターンも多いのではないでしょうか。

そうそう、カブトムシ・クワガタを追いかけてた少年期を持つ人は、
これまた同じような種を持っているはずです。
私は種を持ってますが、水をあげてません(笑)


そんなことを考えてた週末でした。



そう考えると、いわゆる古ABUを中心とした、
70年代の釣りを模倣したような釣りに憧れを抱いて、
バス=幻の魚でなかなか釣れずに悶々としていた世代って
私世代とそれより少し上までかな?

そういう人たちがこうした釣りに逆トラウマになっているとなると、
90年代のバスブームに少年だった人たちって、
もうちょっと大人になったら「赤メタ」とスコーピオンロッドを
嗜好するかもしれないですね(^^)


少年期に植え付けられたものは、
大人になっても消えないです。
前にも書いたんですが、釣りキチ三平のこのシーン。



IMG_8047.JPG



IMG_8048.JPG




これは、完全に刷り込まれましたね。
このイトウ編とタキタロウ編は私的に2大傑作です。







大人になって5000Cを買った原因を遡ると
間違いなくこのシーンにぶち当たります。




IMG_8053.JPG





釣りには多様性があって良いと思います。
それは豊かな釣り文化とも言えます。
そりゃメーカーは新商品をどんどん買ってほしいでしょうが、
趣味としてはそれだけではつまらないですよね。



まあ、それはおいといて、
少年達を釣りキチにする作業をどんどん推進しないと、
釣り業界どんどん先細りするでしょうね。
私の時代は「釣りは子供の嗜み」でしたから。
ヘラブナの世界は若い人が入って来ないから、
今の世代がいなくなったら滅亡の危機というし(^^;)

昔に比べて子供が水辺で遊ぶことを良しとしない風潮があって、
まして、友達だけで釣りに行くなんて!って感じですから、
なかなか私たちが味わったような体験は難しいのかもしれません。

 「あの時は泣きながら増水した川を渡ったよな~」

なんて、今は笑って話せますが、その状況、普通に死にますからね…。
その時は確か年上の友達と二人で行ってて、
その2つ上の近所の兄ちゃんに
「○○君のせいで今俺らは死にかけてるんだー!!」
って泣きながら言ってた気がする…。
人のせいにしてますね…死に直面して人間性が出たか?(笑)

定員大幅オーバーのゴムボートで沈しかけたり、
崖を転がり落ちてダムにダイブとか、釣れないから川で泳ぐとか、
それが良いとは言いませんが、水辺が身近であって欲しいな~。


平成版・釣りキチ三平をアニメ化、もしくは
オリジナル版を現代用にアレンジして地上波で放送したら
少年釣りブーム到来!!ってならないかな?
例の放送コードの件で難しいか?
でももし実現したら少年達よりおっさん達が食いつきそうですね(^^;)
私は間違いなく食いつきます!
できれば主題歌とかはそのままがいいな~。


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 4

みかん

はじめまして。
いつも拝見させて頂いており今回初めてコメントさせて頂きます。

私はここ最近オールドリールの沼にハマってしまった者です(笑)
今現在20代後半なのですが、バス釣りを始めた小学生当時は仰るとおりスコーピオン全盛で「グランダー武蔵」なる漫画とアニメが放送されていました^^;

去年までは最新のタックル新しい技術に毎年投資をしてたんですが、ふと糸が切れたようにバスを釣る喜びが、新しい道具を使用する喜びになっている事に気付いてしまいました。
それはそれで悪くないんですけど、子供の頃はもっと純粋に自転車で何時間も掛かる場所へ釣りに行ったり幻の魚を釣る情熱があったと思い、今は釣果ド返しで使って楽しいルアー、気持ちいいタックルでバスを楽しんでます(^^)

今のところ行き着いてるのはオールドABUにグラスロッド、オールドクランク(バグリー等)の世界ですが、今後は当時使ってた道具を探して当時のポイントで同じように釣りをしてみるのが密かな楽しみです(笑)

長文失礼いたしました。 春に出荷されるご予定?のクランクをお気に入りのオールドタックルで投げれる日を楽しみにしています。
by みかん (2015-02-16 18:39) 

Backfire

俺たちはバスフィッシングが好きなんだよね(^_^) トーナメントだとか、オカッパリだとか、コレクターだとか…区別しゃうと楽しみが半減しちゃうぞ〜!バスフィッシングにまつわる世界観は全部楽しいから♪
by Backfire (2015-02-16 21:52) 

Riddle@A

私も世代的に「釣りキチ三平」はリアルタイムでした。
でも、ゆりっぺのシャツが雨で透ける話が一番の刷り込みですwww。

で、釣りって私ん中では旅ですねぇ。
好きなCD積んで、知らない土地に友達に会いに行って、大の大人がバカ話しながら一日を過ごす旅です。
その時にワクワクする道具があれば、なお楽しい!
by Riddle@A (2015-02-16 22:38) 

tisa

>みかんさん
少年時代への回帰、同調していただき嬉しいです(^^)
私も同じような気持ちの変化を経験しました。純粋に楽しむことを追い求めると、決して道はひとつではなくて、人ぞれぞれ楽しみ方があって良いのだと思います。もっと自由に考えて縛られない釣りは大賛成です。
いつかミラクルジムのタックルを片手にクランクベイトをスキッピングして釣りをする時がくるかもしれませんね(^^)
オールドABUは私にとってシングルハンドキャストの重要性を再認識させられたリールでした。このタックルで最新のタックルを使っている奴らに一泡吹かせたい!というテーマも面白いですね。ぜひ今後も我が道を突き進んでください!
クランクを楽しみにされているのはとても嬉しいことで、ありがとうございます。時々心折れながら作っておりますので、よろしくお願いします。

>Backfireさん
世の中、全てのことが多様化してますから、カテゴライズし過ぎは良くないと思いますねー。楽しそうだったらどんどんチャレンジしてみるのがこの釣りを楽しむコツかなと思ってます。やめちゃった人は多分レールに乗ってしまってそれ意外に道が見えなかった人たちなのかもしれないなーなんて思ったりしてます。

>Riddle@Aさん
ゆりっぺのシャツ透ける回、はっきり覚えてます(笑)
ちなみに一平じいさん逝くの回は人生最大の号泣だったかもしれません…。

旅って感覚、釣り人にありそうでない感覚かもしれないですね。どちらかというと遠征ってなりますからね(^^;)ギラギラしてない大人の遠征はまさに旅かも。釣果第一主義から離れるとそんな楽しみが待っているってことですね〜。あー釣り行きたい!

by tisa (2015-02-18 19:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Availスプールダメソファー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。