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H-1GPX 2014 第4戦 相模湖(神奈川県) [大会]

え~っと日曜日はH-1GPX相模湖戦だったわけですが、
ここにレポートを書く事ができません…。



なぜなら無念の欠場をしてまったからです(~~;)
直前まで行く予定でしたが、体調不良(夏風邪)により断念しました。
さすがにこの状態で真夏の試合に寝不足なまま挑む事はできませんでした。
主催者の方々やボート屋さんには迷惑を掛けてしまって申し訳なかったです…。



HPなどで結果がアップされるのを待っている状態なのですが、
どんな試合だったんですかね?
意外に釣れてるとアップされてたので、ウエイイン率は高かったと思われます。
う~ん、気になる!!







というわけで、当日のレポートを期待されて来ていただいた方、
申し訳有りませんでしたm(_ _)m







さて、無理矢理話を変えてしまいましょう(笑)





本来、MBXと一緒に販売しようと途中まで作っていたのが
「Leafer」なんですが、
力不足というか、時間不足というか、
生産体制を万全なものにするのはなかなか難しいもので、
MBXを優先させて、今回販売させていただきました。

そのLeaferは現在ウエイトを埋め込み中というところ。


IMG_6645.JPG



同時にカラーをどうしようか、考え中です。
Leaferは私的にはMBXよりも出し所は多いクランクで、
シーズン中通して使います。 
MBXもそうですが、なるべく途切れないように
作っていきたいと思っています。


あーなんか取り繕ったような記事になっちゃいましたね…。



H-1は残すところあと1戦。
亀山湖戦に無事エントリーできたら、
クランクでガンガン攻めてみたいと思います!
ちゃんとプラもしま〜す(^o^)



雑記と釣果報告 [釣果報告]

いつの間にか7月もあとわずか…。
ルアー作りを始めたら更に時間の流れが早くなった気がします。
で、週末はH1の第4選・相模湖なワケですよ。

IMG_4073.jpg
※写真は去年のもの

もう4戦目ですよ。早い!!


基本的に亀山湖に賭けているので、
相模湖にはあんまり過度な期待はしていないのですが、
それでも準備はちゃんとしてますよ。
残念ながらプラの時間は取れなかったですが(^^;)





それはさておき、今週発売になったMBXを購入していただいた方、
本当にありがとうございました!!

数回に渡り書いたMBXの記事だけでは
全て伝わってないかもしれませんが、
いつもよりも更に際どく、奥に、タイトに攻めてみてください。
テキサスリグをカバー際に入れて行くように、
MBXをタイトにカバーに入れてみてください。
何とか巻けそうなトレースコースが見えたら、
ダメもとでどんどんキャストしてみてください。

そんな釣りでグッドコンディションのバスが釣れたら、
そこで何かが見えるはずです。
キャストには相当なスキルが要求されます。
でもそれがまた楽しくもあります。
全てがうまく行って手にしたそのバスは
多分一生忘れられない一匹になるはずです。

バス釣りの楽しさが凝縮した釣り。
ぜひお楽しみください!!


あと、ライザーアクションについて少し補足しておきます。
私は完全フリーな状態で浮上させのではなく、
ややテンションを保った状態で浮上させます。
そうすることで、MBXのアクションの延長で泳ぎながら浮上します。
その応用で、途中でリトリーブスピードをデッドに切り替えていくのも面白いです。
水面に気が行って、ユラユラと浮上する様を演出できます。
私はこれらをリーリングによってコントロールします。

ただ、このライザーアクションを多用することはおすすめしません。
経験上、普通に巻いてた方が釣れますので(^^;)
あくまでもサブ的な使い方と思っていただきたいです。

MBX話は以上です(^^)









そして、久しぶりに当ブログでお名前を書くとこになりますが、
タツローさんより釣果報告いただきました!




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75MIDという開発コードを持つ
大型のフラットサイドクランクで、
ナイスなバスを釣っていただきました!

いつもありがとうございます(^^)


75MIDは最新版はSRが試作されて、
それがTANSANというレギュラーサイズ版になって、
今後どうなるか製作者もちょっとわからないという
めちゃくちゃなモデルです(笑)


このビッグサイズのフラットサイドクランクが
タツローさんの持ち駒の一つとして
しっかりと戦略に組み込まれているのは
製作者としてはとても嬉しいことなのです。
本当にありがとうございました!!











さて、週末の試合用に超突貫作業で作っているこれ。











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早く仕上げねば。
2日目で塗装完了(^^)
夏の高温とバルサ下地を利用した簡易フィニッシュです。



相模湖戦用のおよそ45mmのシャッド。

えー、負けましたとも。



カブトムシクランク [販売]

mbx_image_b.jpg


MBXをいじっていると、
カブトムシをいじっている錯覚を覚えます。
ウッドカバー向けという特性もまたカブトムシ的。










捕獲したカブトムシ。


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パッケージにもカブトムシ入れてみました。



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(MB觔斗雲ステッカー付きです)







千葉県柏市のOPA!さんに納品してきましたので、
直にアップされると思います。
何卒よろしくお願い致しますm(_ _)m




mbx_color_b.jpg



[MBX]

Type : Floating
Length : 62mm
Weight : 14g

¥4,590-(税込)


MBのカバークランク「MBX」 [販売]

あとはリップ接着とフック付けのみ!

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さて、MBXの話。

「カバークランク」とは何ぞや?
という超基本的な問いに、
とりあえず色々試してみようと試みた実験モデルが
「Cover-O」通称カバオです。




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小粒でファットなスクエアビルクランク。
カバオによりファットなボディーやスクエアリップの効果、
回避のメカニズムなどを検証しながら、
少しずつ理解を深めていきました。
その結果、確かにカバーには適応するんですが、
今思えば、どこか決定的なものを感じるには至らなかった…
というのが正直な感想でした。

そして、とあるご縁で佐藤さんから
運命のバグリーのバルサB2とB3をいただくことになります。


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そしてその後、バグリーコレクターである原田さんの協力もあり、
オールドのバルサBの検証作業がライフワークになって行くのでした



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この佐藤さんからいただいたバルサB2の衝撃は凄かったです。
正直ここまでのものとは思っていませんでした。
それはリップラップやウッドカバーをまるでそれが無いかの如く
進んで来るのでした。

そして、アクションの効率が素晴らしく良い。

ちなみにバルサB2なら何でも良いかというと
そうではないので、盲目的に収集に走らない方が良いです。


そして、オールドのB3との出会いが
フルサイズの必要性を語り始めます。
B2とは微妙に違うアクションや潜行レンジは、
非常に私の好みのものでした。

少し違いはあれど生粋のカバークランクという
方向性が同じこの2つのクランクベイトは、
「カバークランク」とは何ぞや?
という答えそのものだったわけです。

割と当たり前みたいなこととして言われていることですが、
それを「実感」することで、
明らかに意識は変わります。


そして、類似するクランクベイトをさらに検証して、
自分なりの方程式を確立する作業に入ります。


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この時期が一番楽しかったです(^^)
何事も先が見え始めたくらいのところが楽しいですね!


この超定番と言われていたクランクベイトが
なぜ超定番に成り得たのか…というところから整理して、
「当たり前」を再検証する。
私の大好きな検証方法です。

そして、そこから再構築して、検証して…の繰り返し。
本当に必要な性能を最大限伸ばしてあげて、
目をつむるところは目をつむる。
でも結果的には望む性能がそこにあって、
最終的にはアングラーは出すべきタイミングで
そのベイトを手に取る。

バルサを使ったカスタムクランクである限り、
自分の目指すところはそこです。


「BBX」と呼んでいたこのベイトは、
明らかにバルサBの因子を含んでいます。
だからBBXという開発コードを付けました。

そこからCover-Oでの経験と私なりのバルサBの解釈を反映して、
作ったクランクが「BBX」改め正式名称「MBX(エムビーエックス)」です。




IMG_6576.JPG



完成後に「BB」が「MB」に置き換わったのは一見ドラマチックですが、
名前で悩んでいたところに「もうMBXでいいんじゃない?」という
友人の村中氏の言葉であっさり正式名称が決着したのでした(^^;)







MBXは3層に接着されたバルサから作られています。





IMG_6080.JPG





これにはいくつかの理由がありますが、
まずは比重をより正確にコントロールできるメリットがあります。
中央と左右のバルサの比重を管理してあげれば、
かなり比重精度の高いブランク作りが可能になります。

また、中央のバルサの比重を外側の2枚より重くしてあげることで、
ボディーが持つ安定感とか効率を少し上げられるような気がします。
ちょっとおまじない的なレベルのことなんですが(^^;)
ちなみにこの外側の2枚と中央の1枚はソフトバルサの中での比重差で分類され、
適用しています。


また、3層であるがゆえに、接着面がカットラインの目安となり、
削りが正確になります。(削りは手削り)
その精度が後々のパーツ取り付けの正確さにつながって、
最後は品質の安定に繋がります。
バラツキの少ないクランクベイトというのも、
この手のラウンドクランク製作の課題でした。



ボディーの厚みはおよそ23mm。
厚みを増し、浮力が高まる程、回避時の安定に繋がるので、
高めの浮力を意識しつつ、潜行能力とも相談しました。
結果、適度な浮力と使いやすい潜行レンジに設定できたと思っています。

フラットサイドクランクが回避時に不安定になるのは、
浮力が低いのと、ボディー断面が単純に○型の対極にあるから。
カヌーの両サイドに浮力帯があるのと無いのとの差を想像すると分かりやすいと思います。
(もちろん、リップの設計も大きく関係します)


MBXが目指したイメージとしては
「浮力は高いけどちゃんと適度に潜る」感じ。
そして、ボディーに安定感はしっかり持たせること。

ボリューム的には、バルサB2クラスで、
現行のBB2とオールドのBB2の中間くらいです。
具体的な数値はレングス62mm、ウエイト14g。
日本においてはやや大きめと言えます。
でも一級カバーに陣取るデカいやつを獲るならば、
これがレギュラーサイズと言えます。

サイズを小さくした方が数が釣れるのは当然ですし、
そんなことは皆分かっていると。
ここはそうじゃなくて、
カバークランクとしての性能を十分発揮できるサイズで、
それなりのサイズを狙って行くという明確な目的があります。

ウエイト設計はボディーとセットですが、
ライズ時にユラユラと揺れながら浮上する仕様です。
いわゆるライザーアクションが出る仕様。

これは、巻きだけじゃなくて、違う「仕掛け」が可能であれば、
現場で使い勝手が良いからという思いで込めた機能です。
個人的には横の動きに対して反応が鈍いときに非常に効果的です。
(そう言うときはワームを…というのも正論)
潜行レンジの設定もこのメソッドの使い易さを考慮しています。


フックは当初ST-36BCの#5フックを標準としていましたが、
それはフッキングが問題にならないレベルで、
根掛かりしにくい番手という考えからでした。
でも、それを#4に変更しました。



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この変更のデメリットとしては繊維系の人工物カバーに対して、
やや引っかかり易くなるかも…程度で、
普通のカバーに対しては大差ないという理由からの変更です。
フッキング能力を含めた、全体的なバランスは#4の方が上でした。

でもオカッパリ使用で少しでもスナッグレス性能を上げたい方は
#5に下げて使うという手もあります。


どちらの番手でも前後フックの絡み、リップへのフック乗りは起こりません。






リップは1.5mm厚さのポリカーボネート製スクエアリップ。


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削れに対して少しでも耐性を持たせるのと、
厚みがあることによりカバーへの引っかかり感を低減できます。
これに高い浮力を持つボディーが加わることで、
直進性の高い回避が可能になります。


コートはやや薄い仕様です。
ソフトバルサと薄いコートのコンビは、
正直、ボディーに耐久性があるとは言えませんが、
それを犠牲にしてまでレスポンスを引き出したいのが私の考えです。

この手のクランク(バルサBのフォロワー)で
そこの耐久性を求めたものもありますが、
それはそれで正しい道だと思います。
正解はないのだと思います。
ただ「MBX」はこっちの道を選んだだけです。

道具としてガンガン使って、
それによってボディーが痛むのは当然で、
それは道具として修理して使うというスタンスです。
具体的には粘度の低い瞬着でダメージを負ったところをコートします。
早め早めの補修が吉です。
(私は2個をローテーションしながら使ってます)

全体をコーティングし直す場合は、
コートを分厚くするとレスポンスの悪化を招きますので、
注意が必要です。


そのレスポンスを求めたアクションは、
強いウォブルとロールによって、
非常に強い明滅と回転するような速い反復運動を見せます。
(カラーによってかなり見え方は異なります)

レイダウン、スタンプなどのウッドカバー、
ブラッシュ、アシ株、パラアシ、リップラップなどを
効率的に回避できる超定番カバークランクとしての性能を、
このアクションとボディー特性で得るという定石は
私が今さら偉そうに語ることではないのですが、
結局ここに行き着くというのを実感したのも事実です。

ただただ大先輩に脱帽です。


この強いアクションにより、
かなり巻き重りすると思われるかもしれませんが、
河川などの流れの中でそれほど使いにくさを感じないほど、
軽快に巻けます。

全てが軽快に効率的に機能するクランクベイトは
アクションが強くても巻き重りはしません。
また、ボディーが軽量ということも大きく影響しています。




ウッドカバー、リップラップ、リーズ。
これらのカバーに対峙した時、
狙ったピンポイントにスッと入るMBXのキャスタビリティー
が生きます。
それは強風下でも使い勝手が落ちにくいです。

巻けば、生命感あるレスポンスを披露しつつ、
心地よいブルブル感を感じながら軽快に巻けます。

適度な浮力はライザーアクションを生みながら、
泳がすレンジのコントロールも容易です。
ゆっくり巻けばサーフェイスやサブサーフェイスをうねりを伴って泳ぎます。

カバークランクはカバー回避性能だけではなく、
これらが揃った時に初めて快適なものになります。
快適さは釣りのリズムを崩しません。
そしてこの釣りには中毒性があります(^^)


ぜひ、このCover Crank baitの性能を体感して
「MBX中毒」になっていただきたいです。




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MBX ¥4,590-(税込み)




カバークランキングとMBXを語る その2 [販売]

前回からの続きです。



カバークランキングで一番勘違いしやすいフィールドは
リザーバーだと思います。




こちらの稚拙なイラストをご覧ください。




IMG_6549.jpg




この場合はあまりMBXのカバークランキング向けではありません。
一見、バスが簡単に釣れそうなオーバーハング下です。
うまく隙間にスーッと入って、「これは釣れたも同然!」
と思うところですがルアーの潜行レンジが浅いので、
この水深ではカバーに近づくことができないため、
バスを欺くことはできません。
シェードになっているからといって、この手のルアーを食う無垢なバスは少ないはず。
まだ、ウエイク気味に泳がせた方が可能性があります。

それがこうなると話は変わります。





IMG_6550.jpg





良いですね~。
つまり、水深が浅くなっていれば、
成立しやすくなるという話です。
シーズン中だと、これに水通しが良いという条件が入れば、
かなり美味しいですね。


似た状況で、こちらの状況はどうでしょうか?



IMG_6551.jpg



ティンバー(立木)です。
個人的にはあまりいい思いをしたことがありません…。
枝にラインが乗って、いい感じにクランクを引けないのと
バスの付き場を正確に把握しにくいという理由から
釣りをしていてフワフワ感があるんですよね…。


でもこうなると話は変わります。



IMG_6552.jpg




減水した時の亀山で結構釣りました。
主にレンジにおいて、
バスとクランクベイトが出会う可能性が高まるのと、
もう一つ重要な違いがあります。

それはリザーバーは減水すると濁るということ。
これにより、カバークランキングは成立しやすくなります。







あと、この場合だとどうでしょう。





IMG_6553.jpg






これもレイダウンの下にバスが付いているので、
可能性があります。
無理矢理レイダウンに当てる必要はありません。
ギリギリを通しても、十分食ってきます。
なぜかというと、「カバーが絡む=バスの視界は悪い」という条件が
すでに存在するので、バスを欺くことが可能になるからです。

じゃあ、普通のフラットサイドでも良いのでは?
と思った方は鋭い!!


それがいわゆるフィネスカバークランキングなんです。
でも引っかかり易いがゆえに難しい。
キャスト精度とリトリーブのコントロールに自信があれば、
例えば、プレッシャーが高いフィールドでは非常に有効になります。
もともと持っているクランクベイトのDNAは最低限の回避性能も持ち合わせます。
その最低限の回避性能を使って、カバー回りを釣るというのは、
これまた奥の深い釣りです。

カバークランキングは基本的にボートなどの浮きものに乗ってやる釣りですが、
これはさらにその傾向が強いというか、
そうしなければかなりの出費を強いられることになります…。


高浮力で幅広のラウンドボディーを使う理由は回避性能を上げたいためです。
それにより、引っかかる確率は下がり、リズム感のある釣りが可能になります。

フィネスカバークランキングが無理な時もあります。
それは風が強い時です。
いくらキャストに自信があっても
強風下では思った通りにコントロールすることは困難になります。

でもラウンドボディーの優れたキャスタビリティーがあれば、
そこの難易度が下がります。
つまり、自分のスキルとプレッシャーや風などのフィールドの状況に合わせて、
今できるカバークランキングをやれば良いと思うのです。


MBXの仕様は、少々の風をもろともせずに、
狙ったピンポイントにキャストしやすくて、
カバー回避に特化した、高浮力でワイドウォブルなアクションを持つ
典型的なカバークランクです。

対して、フラットサイド系のクランクの場合は、
キャスタビリティーが落ちて、回避性能も低下する代わりに食わせ易くなる…

という整理の仕方が分かり易いかと思います。


話を戻して、リザーバーのカバークランキングですが、
これははやり上流域の浅いエリアの方が可能性が高まります。
それも濁りがある時です。
湖の状況をパッと見て、このエリアは効きそうだ…ここは別のルアーで…
と判断できるようになるまで、いろんなところで使ってみることが勉強になりますね。
もちろん、私も勉強中です(^^)





次は、関東平野に多いリーズ系のレイク。
一番釣り易いのは、アシが伸びる前のアシ株だけが水面下に残っている早春から
新芽がパラパラと生えている時期までです。


ushiku_P4084911-dce4f.jpg


春先、水温が上がってきてシャローに上がってきたバスは、
こうしたところに当然入ってきます。
通常はテキサスや高比重ワームのノーシンカー、
スピナーベイトなどで狙うところですが、
クランクベイトの釣りも楽しめます。

腐ったアシが残っている場合もあって、
それがまとわりつく時もありますが、
基本的にクランクベイトの回避性能が十分に発揮されるシチュエーションです。


そして、アシが伸びてきて、
リトリーブコースの自由度がなくなる時期。
関東で言えば4月下旬~5月上旬くらいでしょうか。
こうなると、より正確なキャストが要求されます。
リトリーブコースを見つけて、ラインメンディングしながら
なるべくリーズとの接触回数を減らすことがリズムを崩さない釣りに繋がります。

ポケットやプール、またはそこへ繋がる細い道状のオープンスペースは
十分な可能性を秘めたポイントになります。
この場合は短い距離でも無理矢理入れて、泳がせてみるのも面白いです。
泳ぎ出しが良い固定ウエイトのバルサクランクならではの釣法。

これはバージンインパクトが期待できます。
まさか、こんな小さなスペースにクランクを入れる人はいないだろう…
というところに入れます。ややウエイク気味のスイムになりますが、
水面が割れる可能性にワクワクできます。

また、私はあえて無理にアシに当てないで
際をトレースすることもよくあります。

カバークランクは何かに当てて、イレギュラーなアクションをさせて、
リアクションバイトさせる釣りが想像されます。
これは王道です。
でもこうしたごちゃごちゃした場所の「際」を通し、
視界が悪いことを利用したリアクションバイトの誘発も
同様にカバークランキングのひとつと考えます。
さっきも似たようなことを書きましたが…。




話が少しずれましたが、
アシのカバークランキングで、
ルアーが引っかかり易いシチュエーションとして、
代表的なのがこれです。




IMG_6554.jpg



これはレイダウン(竹なども含む)を釣る場合の
これと似ています。



IMG_6555.jpg




これはクランクベイトに限らず、
ルアーが引っかかり易くなる典型的な例です。

狭いスペースに誘導されて、
最後のV字のところで「キュ」と身動きが取れなくなって、
ガッチリ嵌った際には救出に向かうことになります。


ではどうすれば良いかというと、
ラインがそのV字部分に誘導されている場合、
その手前で一回クランクベイトを浮上させます。

完全に浮いたところで、
ロッドを高い位置に上げて、上に軽く煽るとクリアできることが多いです。

これと似た感じの回避の基礎としては、
水面下のカバーにスタックした時の回避があります。
単純にスタックした瞬間(同時に生命体ではないと判断)に、
リトリーブを止め、その浮力を利用して浮上させて回避する方法があります。

様々な沈みものが多く存在する
新利根川あたりではすごく使います。

このスタックした瞬間の感触でその対象物を特定する能力も重要で、
繊維系独特の柔らかい感じのスタックだと、
いかにルアーを食い込ませないか…というのが大事になります。
硬質な感触で一瞬にして動かなくなった時は、
蛇籠とか、先程のV字状のものに嵌った可能性が高いです。





話をアシに戻して、かなり頻繁にあるこれ。


IMG_6556.jpg


これはそのまま巻いて来ても回避可能ですが、
あまり場を荒らしたくない場合や、
慎重にかわしたい時は先程と同様にトップまで浮かせて、
軽い力でやや上方向に煽れば簡単にかわせます。
私はケースバイケースでかわし方を変えています。


むやみに引っ掛けないで、場を荒らさず、
釣りのリズムを崩さないことも
カバークランキングの神髄のひとつだと思います。





暑くなって来て、隙間がなくなってきた時や
霞ヶ浦水系などの奥行きのないアシの場合、
アシ際は壁のような存在になります。

この場合は、ボート前提ですが、
平行気味にキャストして、
なるべくアシ際を長く引けるトレースコースを作ったり、
有望なスポットに絡めるコースを考えてながら、丁寧にクランキングします。

「絡める」でよくあるシチュエーションはこんな感じ。



IMG_6558.jpg



まず、バックハンドで外側から内側にティップを回して、
このような軌道でありがちなアシの小さな岬の向こうキャストします。
外側から内側に回すことで、このような軌跡を描き易くなります。





このキャスト後に、
その岬の先に奥行きがある場合は、
今度はフォアハンドで、さらに奥に入れてフォーローします。




IMG_6559.jpg




ラインメンディングも使いながら、
丁寧にリトリーブコースをコントロールします。

○で囲ったところは、先に撃つか、最後に際を泳がすかは、
その時の判断でやってます。


普通にショアに対して直角に近い角度でクランクベイトを引く行為は、
基本的に無駄が多くて、狙いがはっきりしているなら、
そこに長くトレースコースを持たせる工夫が大切です。




最後にリップラップ。
MBXでリップラップを釣る場合は、潜行深度の関係から
ほぼショアライン寄りの浅いエリアに限られます。
石の上っ面が1mを超えるような水深にある場合は
別のクランクを使った方が懸命です。

リップラップの釣りはいかに軽く上っ面をかすめて行くか…
というのが重要で、突っ込ませ過ぎるとスタックするのと、
経験上あまり釣れません…。
去年の八郎潟では、あえて当てないで
フラットサイドクランクを使う使い方が良かったです。
いつでもどこでもではなくて、ケースバイケースで使い分ける方が
絶対良い結果に繋がります。



最後にいわゆる代表的なウッドカバーと言える
レイダウンとスタンプについてですが、
レイダウンではやはり太い幹についている場合が多いですし、
根元側に水深があれば、そこも可能性が高いです。
スタンプについては、そもそもがあまり存在していないので、
日本ではあまり語られる事もないですよね。
私も経験不足です…。



という感じに、関東でのリアルなカバークランキングをまとめてみました。
ウッドカバー用のクランクというカテゴリーである「MBX」ですが、
使い手によって、こうした様々なシチュエーションで使用できますので、
日本では使い道が少ないよね…と言わずに、ぜひ使っていただきたいクランクベイトです。

いろいろ書きましたが、
基本的に「濁り水」「カバー」「シャロー」というキーワードが揃えば、
可能性が高まるクランクベイトと思ってもらえれば良いと思います。
そして、ボリューム的にこの辺のサイズから上のクランクベイトは、
デカい魚が食う確率がすごく高いです。


最後に全く向いてないカバーの話。
固定されていないカバー(ウィード)などは藻ダルマになるので、おすすめしません(^^;)
どうしてもというならば、ゆっくりめに巻いてウエイクベイト的にお使いください。



以上、MBXで私がやっているカバークランキングの概要でした〜!
現在、3連休納品目指して頑張ってます!



次回は、MBXそのものについて書こうと思います。



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