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ジャパンフィッシングショー2015[横浜]レポート#1 フックとH-1 [その他]

金曜日の夕方前、半ば無理矢理時間を作り、
ブースデザイン視察という大義を掲げ、
いざ、パシフィコ横浜へ!


PM4時に会場入り。




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この時間は金曜日でも一般人の入場がOKなので、
結構な数の来場者が居ます。
以前出展してたメーカーが無いな~と思うのは、
もはや毎年思うことであって、
その出展効果に疑問を持つからなのか、
資金不足からなのか、寂しさを感じます。


今回から物販も開始されてたと聞いていたのですが、
どこでやってたのかな?
よく分かりませんが、売り切れた後だったのかも…。
物販は他のイベントでは普通にやられていることなので、
どんどんやるべきだと思います。


今年のショーの目玉はダイワ・シマノ絡みのNewロッド・リール
だと思われますが、2時間という限られた時間だったので、
結果的にほぼスルーしてしまいました…。
まあ、それは誰かがレポートするでしょうし、
当ブログはもっと細かいところにスポットを当てたいと思います。





まずは鈴木美津男さんと塚本謙太郎さんがいらっしゃった
オーナーブースへおじゃましました。


写真を撮り忘れてますね…。





オーナーと言えばカルティバのフックにお世話になっている人が多いと思います。
MBの標準搭載フックもカルティバのST-36BCです。
ハンドメイド系のクランクベイトに採用されているフックとしては、
現状、最も採用されているフックだと思います。

フッキング性能が高く、強度も大きな不満はなく、
汎用性の高い設計であり、値段もそれほど高くはないという
絶妙なバランスを持つ、優秀なフックです。





で、今回発表されていた注目のフックが2種あります。

ひとつは「スティンガートリプルショートシャンク」。
型番は確認し忘れました…。



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去る2014年11月。
H-1GPXのマスターズカップにブースが出ておりまして、
そこで初めて実物を見たのですが、
名前の通り、ショートシャンクなフックです。

主にラウンドクランクなどの
太くて短いタイプのボディーを持つルアーにマッチしやすい
ショートなシャンクでワイドゲイプなフックです。
そしてマジックフッ素コートと称されるフッ素コート加工がされているので、
滑り効果でよりスムーズに刺さるフックとなっています。

一部で話題になっているリューギのTCコートフック・ピアストレブルとの
性能差は気になるところです。


ショートシャンクなフックはフック同士の絡みの防止になるのと、
ボディーに近いので、ウエイトバランスの向上にも繋がります。
ワイドゲイプなのはフックポイントがより外側になるので、
当然針掛かりしやすいと言えます。



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そして、特徴的なのは上の写真にもある通り、
3本あるフックの溶接角度がボディー側だけ広くなってます。
色々書かれてますが、フックの先端がボディーに当たって
お互いに傷つけ合うという問題が起こりにくい設計とのことなので、
ちょっと期待です。

というわけで、ベリーに装着するフックとしては、
かなり考えられた設計となっているのがこのフックなのです。
塚本さん曰く、リアは次に紹介するSTX-38にするのもアリだそうです。







そのSTX-38。



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一番の特徴はタフワイヤーという
硬く強いワイヤーを原料とするフックだということです。
先のショートシャンクフックはST-36と同様のワイヤーを使用しているとのことですが、
こちらはより曲がりにくい硬いタイプのワイヤーを使用しています。
ガマカツのトレブルRB系と同タイプのフックと推測。

カタチはST-36と少し違いますが、
汎用性の高いカタチなので、
ST-36の上位機種という位置づけになるのかな?

曲がりにくい=折れ易いというのはフックを語る時に必ず話題に上りますが、
それは適材適所で使うものだと私は思ってますので、
どちらが優れているという論議はあまり意味がないと思ってます。

こちらは割と標準的なカタチで使い方の幅が広いタイプです。
マジックフッ素加工にて販売されるようなので、貫通力は期待できそうです。
年末くらいの発売とのことで、実際に使用できるのはしばらく先になります。
ちなみにショートシャンクの方は4月発売だそうです。





最後に恒例の「鈴木美津男さんH-1を語る」です(^^)


Basser誌への露出も年々レベルアップしてきてまして、
各メーカーからも注目度が上がっているとのことで、
協賛や出場の問い合わせが多くなっているそうです。

メーカーとしての商品のアピールというよりも、
ただ単純に選手としてこのフォーマットの大会に出てみたいという
釣り人としての興味が勝っている感触があって、
このフォーマットが評価されているのが面白いですね。

選手はほぼ一般のアングラーで占められてますので、
使われるルアーはスポンサーに左右されるものではなく、完全に実力主義です。
そこで活躍したルアーは釣れるルアーであり、
選手もそれをよくわかってますので、
今まで脚光を浴びてこなかったルアーが売れ出すという現象も起きます。

あと、これはそういう展開もある…という話なんですが、
このH-1で活躍した暁にはメーカーとの契約という道が開けるかもしれません。
まあ、相当な活躍をする必要がありますが…(^^;)
夢ではないという話です。
その結果、使うルアーが縛られてしまったりしたら、
逆効果かもしれませんが(笑)

それだけ、広告効果が高いと認められたからこその現象。
もう、安易な広告に騙されるアングラーは少なくなりました。
メーカーとしては実力を問われる時代になったとも言えます。
でもこれは逆の発想をするならば、
釣れるのに売れなかったルアーが脚光を浴びるチャンスとも言えます。


まあ、だいたいそんなことを話してたわけですが、
マスターズカップなどのサプライズとか
またいろいろと考えているとのことでした。



話の流れでつらつらと書いちゃいますが、
バス釣りの世界も他の業種同様に大人の事情がはびこってますので、
こうした健全な評価はされてこなかった経緯があるのはしょうがないです。
でもやっぱりもう皆騙されたくないわけですよ。
もう必要以上に授業料払って勉強したアングラーがほとんどなんですから。

H-1のフォーマットの副産物として、
こんな現象が生まれてきたわけですが、
出場している私としても、結果がとても気になります。
人は基本的に自分がなし得なかったことをなし得て来る人間に興味を覚えるのです。

一般アングラーがハードルアーオンリーで
休日のごった返したメジャーフィールドで8時間、
レンタルボートで釣りをするという休日のごくありふれた風景。
そこにあるのはその親近感の湧く釣りのガチな勝負の結果です。
よくもまあ釣って来たなと、出場選手は上位入賞者を讃えるのは自然な成り行きです。

もうどこだかわからないフィールドで爆釣しているプロモーションVTRは
その商品のイメージビデオとして割り切って見た方がいいです。
私は商品をよりよく見せる仕事をしてますから、
はっきり言いますが広告や映像には脚色や演出、編集は
より良い仕事という結果を出すためには必要なことなんです。
大人の事情ですね…。それで食ってるわけですから。

それは消費者をワクワクさせるという効果もあるので、
一概にダメだとは思わないのですが、
正面から受けると現実とのギャップに戸惑うことになります。

あと、よく使われる文言として「取材成立」という言葉があります。
私はこれが嫌いです。
読者や視聴者を馬鹿にしているように聞こえるからです。
これは完全に取材チーム側の都合を言っているだけで、
表に出す言葉とは思えません。

釣れたところを見せられたらそれでいいのか?
そんなのだけを見たいと思うのは釣りをはじめたばっかりのビギナーだけでしょう。
「おまえらこれを見れたら満足なんだろ?」
と言われているような気がします。



我々視聴者(読者)は声を大にして言いたい。


ちげーよ!!


と。



これはひとつの解決法です。
例えば、爆釣フィールドで釣りをしているシーンを見せることに
意味があるかというと、考え方を変えればあるのだと思います。
こういうシーンでこのルアーを使ってください、
と説明したい場合はすごく便利ですから。

だから、これからはまず冒頭の挨拶で、
「ここは某所にあるめっちゃ釣れると評判の野池です」
と説明して、誤解させないというのは、
好感が持てるし、視聴者や読者に誤解されないので、
Win Win になりますよね。

どうでしょう?

あ、別の問題が出るかな?
釣り人がその野池に殺到!とか…(^^;)




もうね、釣れた瞬間にルアー名を叫ぶのとかは
私くらいひねくれたアングラーになると逆効果ですよ。
あえて避けちゃいますよ、そのルアー。



一般人であれ、トップトーナメントに出ている人であれ、
ある程度釣りを嗜んで来た釣り人としての根底にある見たいものって
結構限られているかもしれません。


私が思うに

 ●他の釣り人を出し抜く方法
 ●ロマンがある話
 ●色気と実力のある道具

かなと。



君はあの伝説の川口浩探検隊を知っているか?

 川口〜浩が~洞窟にはい~る~♪
 カメラマンと照明さんの〜後にはい~る~♪

と歌われているアレだ。



浩は双頭の大蛇を探しにジャングルに入って、
番組の最後でそれを捕まるシーンを見せられたか?


結果が全てではないのです。


まあ、さっき非難した脚色、演出、編集
すべてが入っているわけですが…。
大人の事情全部入り(笑)



あ、ヤバい、なんか暴走機関車になり始めてる…。
FSの話がいつのまにか川口浩探検隊の話になってる(笑)
もうやめます。







当ブログを見ている方はアクセスIPの数で見ると、
およそ600~700人と想像できるのですが、
かなりマニアックな話題が多いこのブログを見ているということは、
かなり授業料を払ったタイプの方達と推測されます。

そして、重箱の隅をつついてつついて貫通させるような記事ばかり書いている
このブログを見てる方達はバスアングラー全体からしたら多分少数派の方達です。
でも私はそういう人達に読んでもらえたら満足なわけです。


まとまりが付かずに妙なことを口走ってしまいました。
今日はこれにて!



FSの話題は次回も続きます!





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