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バルサクランクの傷から水はどれくらい入るのか? [How to ハンドメイド]

このタイトル、興味ありませんか?
バルサという密度の低い木材は、
水を吸い易いと言えます。

そしてバルサクランクは酷使すると、どうしても傷ついていき、
そのままにしていると外皮が剥がれ出し、
地のバルサが露出します。



2回の釣行で、かなり酷使したこのMBX-LT。



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普通に使っている分にはいきなりここまで破損しないのですが、
カバーをタイトに狙う釣りなのと、
ミスキャストでコンクリートにガンガン当てちゃっているので、
こんな風になっています…。



このMBX-LTはオリジナルのMBXのテールを少し伸ばしたデザインで、
ボリューム的にはバグリーのバルサB3に近いです。

この時点で使用後にしっかり乾燥させました。
その時のウエイトが15.7g。
このまま瞬着などで防水処理をせずにそのまま使ったらどうなるか…。

実験しました。


1日ずっと使ったわけではないですが、
1日の釣りの中で20~30%くらいの使用頻度で使いました。
2~3時間くらいかな?

で、どうなったかというと、

乾燥状態(15.7g)

使用後(15.96g)
0.26g増えました。
家に着いてすぐに計りました。

1キロ(1,000g)の水はだいたい1リットル(1000ml)ですから、
0.26gの水は0.26mlになります。








可視化してみましょう。









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これが0.26gの水。

多いのか少ないのか…。
ハードウッドのプラグは単純に考えて、これより少ないはずです。


ちなみに吸った水が抜けるスピードですが、
室内のテーブルの上にこの時期に放置した場合ですが、
約1週間でもとのウエイトに戻りました。
少しずつ抜けて行きます。
当然、傷はそのままにしておきます。

ブラウン管テレビが主流だった時代はテレビの上に置いておけ、
と言われてましたが、生暖かいところに置いておいた方が当然早く抜けます。
ドライヤーの熱風に当てるのもアリですが、
遠くから温度が上がりすぎないようにしてやらないと、
ルアーには良くないでしょうね。あまりオススメしません。
直射日光も同様の理由で良くないです。
紫外線で塗装も劣化しますし。




私の場合は、よほど大きな破損でないかぎり、
その釣行中は使い続けます。
で、帰ってからボックスから出して、しばらく放置して、
瞬着で防水するというやり方をしてました。

この結果を見ると、それで問題なさそうです。





乾燥させてから瞬着でコートした後は、黒マジックで塗り塗り。





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ぱっと見はOKです(^^)
私は作り手だからかもしれませんが、
ルアーは道具というのが前提です。
だから破損したら道具として機能するようにメンテしながら、
ガンガン使っています。
カバークランクにおいてはそれが顕著です。


壊れにくいからABS製クランクを使うというのも正解ですし、
バルサの能力を最大限生かしたクランクを使いたいというのも、
有意義な楽しみ方です。
私はもともと傷ついたルアーが好きなので、
ABSであれウッドであれ、道具感漂う感じを楽しんでいます(^^)





ノリーズカップ [大会]

H-1牛久戦が24日にあるのですが、
その前にプラをしようとたまやさんのカレンダーを見ると、
前週、前々週と大会日程となっておりました。
で、どうせなら大会に出て色々と情報をゲットしてしまおうと、
ノリーズカップにfutureさんとエントリー。
昨日行ってまいりました。

今週末のバレーヒルカップも出たいんだけど、
出れれば出ます。






世界の田辺さんです。

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ミーティング前に展示してあったギル型ワームを
じっくりと触ってたんですが、これ使ってみたいです。(写真撮り忘れ…)
似たようなものでスタッガーワイドツインテールというワームが
他社で存在してますが、それとはデザインコンセプトが微妙に違ってる気がしました。

ダイラッカ(ビッグスプーン)の遺伝子が入ったこのワームはアクションもスプーン的。
要はスプーンのRをデザインに組み込んでいると。
フォール時にイレギュラーなアクションを出すために
スプーンの遺伝子を組み込んだというわけです。
3.5g〜5gのライトテキサスがベストだそうです。
フックは確か5/0。
発売間近なので、気になる方は参考までに(^^)



で、試合の方ですが、いつものように西谷田川をメインにグルグルと回りました。
割と早い段階で風が強くなり、爆風に。
エレキ(TR-82)のパワー3でギリギリステイできるくらいで、
時折流されてしまうのを堪えながら風向的に風裏のない西谷田川をじっくり?
と釣りました。


アフターなのはわかりきっているので、
基本的にはテキサスやジグ(共にエスエープツイン)でスローに攻めます。
ガマンのロングステイとか、普段やらない釣りです(^^;)
アタリのひとつでもあれば続けられるのですが、
まあ牛久沼ですからそんな優しいわけもなく…。

この強風でちょっと外に出たか?
とブレイク&クイを意識してクリスタルSを使ってみたり、
フラットサイドクランクを入れてみたり(1回バイト有り)と迷走。

最後の1時間はちょっと時期的に早いかもしれないけど、MBXのカバークランキング。
「無」でした…(^^;)
futureさん共々、ギリギリまでやって、ノーフィッシュで帰着。


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約80名参加で約20名がウエイイン。
牛久らしい重いアフターフィッシュが釣られておりました。



やはりアフターらしい釣りで釣られていて、
ノーシンカーやテキサス他のスローなフォールの釣りが主流でした。
落ちパクあり、ステイありで、リグもいろいろ。
バスのポジションとルアーの入れるポジションや
バスのコンディションの微妙な差により、
その辺は何が正解とかは無いのだと思いました。

ハードルアーはわずかにバズ(グリッパー)とスピナベ(ディーパーレンジ)の
名前が上がってました。
全体での一番人気はやはりエスケープツイン系でしたね。


アシやガマのどういう生え方のどの場所にバスが居たのか…
というのはその時々で変化しています。
それはライトコンディションや水・風の状況、プレッシャー、
ベイトの位置で変わって、ハス畑のバスも同様です。

これらを読む力が付くのが牛久沼なんだな〜と。
今回の収穫はそれを再認識したこと。


以前から牛久のバスはサイズに比べて重いと言われてきましたが、
主食がザリガニやマブナ(通称マブ)というのが大きいんだと話になりました。
カエルが沢山食われているならそれも良い条件になると思うんですが、
それらベイトが筋肉質でしっかりとした骨格を作るのかなと。
田辺さんも関東一歯がヤバいバスは牛久バスだと(^^)


荻野さんとのセミナーも興味深い内容でした。


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絶対釣らないとヤバい、という大会ではなかったノリーズカップですが、
釣られたバスを見ると悔しいものですね(^^;)
釣れた人と釣れなかった人の差は紙一重。
通って、キャストし続けた者にだけがこのかっちょいいバスを掲げられるわけです。

「2、3回のデコは普通、7回もザラ」

だって。


牛久沼はこれから回復したバスがもっと釣れ出します。
横の動きに反応する魚が増えて行って、6月は釣り易い時期になります。
H-1は約2週間後なので、回復系が増えて釣れそうですね〜(^^)
ここは釣らないとヤバい試合なので、超頑張ります。




GWの釣行とか [釣行記]

GWは天気も良くて、バスと戯れながら
初夏の長期休暇を満喫された方も多いと思います。

私も前半こそ出荷に追われてましたが、
後半は釣りに行け、バス臭も嗅げたので、
久しぶりに生粋の釣り人に戻れた感じでした(^^)


友人であり、ビルダーとしてはライバルでもある
MPBの櫻井君のバックシートで試合となんら関係ない
癒しの釣行も♪

ちなみに彼の釣りはアグレッシブです(^^)
基本的にはクランクベイトビルダーで、
ハイクォリティーなベイトを作ってますので、
チェックしてみてください。
HPはこちら(http://www.mpb-lures.jp






この日は結構釣れましたね。
私より釣ってる櫻井君はそれでも不満そうでしたが…。




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次回発売予定のLeafer試作カラーにて。




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できれば今年第1回リリースをしたいmitoにて。
このmitoはこの日結構釣れましたね。


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関東はほとんどが産卵を終え、中型サイズもアフター傾向です。
まだ少しスローかな〜という感触で食いも全体に浅い感じ。
クランク巻くならフラットサイド系に反応が良いです。
mitoはバルサクランクとしては、
これ以上ないくらいのスモールサイズで
そのサイズ感とキャスタビリティを確保した使い勝手の融合が
コンセプトのひとつ。
MBクランク中、一番バイトが多いクランクです。
ちょっとタフった時にも手が伸びます。

アマチュア時代にも結構作って、色んな人の手に渡っているのですが、
ファンも多い、万人に愛されるタイプ?のかわいいヤツなんです。
ぜひ使っていただきたいクランクベイトです。


そうそう、H-1の牛久戦、このアグレッシブ櫻井君が相棒です。
今年も2名乗船。
相棒と言ってもチーム戦ではないので、

「てめークロスキャストしてんじゃねーよ!」

とか

「そのクランク釣れんの?」

とか
バチバチで8時間戦うことになります!
先に釣られたら手が震えて釣りにならなそう(笑)
櫻井君、お手柔らかにm(_ _)m

でもバイトが遠いフィールドなので、
話し相手が居るのは結構プラスです(^^)







さらにGW最終日に行って来たのがそのH-1の試合フィールドである牛久沼。
牛子さんは相変わらず厳しいですね。

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午後は結構強風。

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H-1の練習と今週末のノリーズカップの練習を兼ねて行って来たんですが、
何となく傾向が分かってきたような、そうでもないような…。
ノリーズカップはソフトルアーが使えるので、
久しぶりにワームを買ってみたり、ジグの整理をしたりと、
何だか新鮮な気持ちで準備してます。


何年振りかに買ったエスケープツインは、
やっぱり良いですね。
ホグ系ワームとしてはバランスはピカイチだと思います。
テキサスやラバージグのトレーラーとして、
かなり重宝するワームですね。


ちなみに週末のノリーズカップの相棒は
当ブログで何度か登場しているfutureさん。

レギュレーションは重いの1本勝負。
優勝するなら50UP釣って来いという大会です。
修行僧のメンタルで頑張ってきます!


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(たまや桟橋から)




あと、出荷したMBXですが、
もう無いのかな??
数が足りなかったかもしれないですね…。
買えなかった方、私の力不足で申し訳ありませんでした。
近く、製作スケジュールに組み込みますので、
しばらくお待ちくださいませ。

まずは目の前にある塗りかけのLeaferと戦わねば。




出荷 [販売]


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結局5月に(^_^;)
皆様、よろしくお願い致しますm(_ _)m



修理など [その他]

一時期、アメリカでオールドバグリーのトレンドがありました。
今のスクエアビルの主流は高性能なABS製になっていると思うのですが、
私の中では絶対的なレスポンスや対カバー性能は
バルサクランクに分があると思っています。


使われなくなった理由はいくつかあると思います。
これはデメリットとイコールです。

 ●手に入りにくい
 ●高額
 ●アタリハズレがある
 ●壊れ易い

の4つかと。

全てを解決することはできませんが、
「アタリハズレがある」は私次第なので、頑張って均一化を図るとして、
4つ目の「壊れ易い」という問題。
ABS製に比べて、酷使すると破損しやすいのはバルサ素材の宿命です。

これを少しでも改善すべく、MBは修理サービスを始めることにしました。
決して安くはないハンドメイドルアーを
心置きなく道具としてガンガン酷使していただくためです。
以前から対応はしていたのですが、正式にアナウンスすることで、
遠慮していた方も依頼しやすくなるのでは?
と思い、正式にご案内することにしました。

ただし期間を設定して…というやり方になります。


MBクランクは製作者の製作能力が高くないため、
そんなに出回ってはいないのですが、使ってくれている方で、

 「ウッド地が出てやばいので、今一度コーティングをしたい」
 「リップがとれてしまったので新たにリップを付けてもらいたい」

という方がいらっしゃれば、対応致します。


基本的に修理は無料ですが、こちらに送っていただく送料と
返信の送料分の切手代だけご負担ください。
(120円分の切手をルアーと一緒に同封してください)
修理して定形外郵便にて発送します。
ルアーは現状コートに足付け後、
硬めの2液ウレタンで全体をコーティングします。
リップの破損、紛失も修理致します。
リップ修理は追加コーティングと同時作業も可能です。

リップ部分はマスキングしますが、付け根のところにウレタンがはみ出します。
その辺はご了承ください。性能的に問題はないです。むしろ浸水対策になります。

こんな感じになります。


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私が使っているMBXはこんな風に補修されたものが多くなってきました。
補修をしながら酷使して一体どこまで使えるんだろう?
という実験でもあります。

何かにぶつけてボディーを大きく破損している場合でもご相談ください。
現役復帰のお手伝いをさせて頂きます。



先述した期間を設定する理由は、
MBクランクの製作に合わせたスケジュールになるためです。
要は通常製作のトップコート行程の中に補修(追加コート)も入れちゃいます、
ということなんです。


タイミングを見てその都度、当ブログやTwitterなどで告知しますので、
修理依頼はまずメールにてご連絡をください。
(monkey_brain_lures@yahoo.co.jp)
多分5月中か6月に第1回目をご案内できると思います。


タイミングが悪くて、補修したいのにできない!
という状況の方は申し訳ありませんが、
瞬着などで補修してみてください。
粘度の低いものの方が使い易いはずです。
ちなみに早めにやっておいた方が傷の広がりを抑えられます。


直近のロットのものはコーティングの強度が高くなっているので、
傷や穴ができてもそれが広がりにくいと思いますが、
それでもソフトバルサ+薄いコートという組み合わせは強度に限界があります。
酷使すると、強引な釣りということもあり、どうしても傷付いていきます。
また、攻めのキャストで硬いものに強打すると
ボディーを大きく損傷する場合もあります。

道具としてガンガン使っていただけるのなら
現役復帰のお手伝いは積極的に対応しますので、
お気軽にお問合せください。





この件に関して、ひとつ疑問を持っていました。
それは、傷ついて防水処理されていないバルサクランクを
一日使い続けた場合、どのくらい水を吸ってしまうのか…
という疑問です。

2日間、結構な頻度で使い、
ガンガン硬いもの(コンクリートとか)にぶつけてしまったMBX-LT。
あえてまだ補修してありません。
数カ所ウッド地が出てしまっています。


IMG_8592.JPG


これを使って、GW中に実験してみます(^^)



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