SSブログ

バルサクランクの傷から水はどれくらい入るのか? [How to ハンドメイド]

このタイトル、興味ありませんか?
バルサという密度の低い木材は、
水を吸い易いと言えます。

そしてバルサクランクは酷使すると、どうしても傷ついていき、
そのままにしていると外皮が剥がれ出し、
地のバルサが露出します。



2回の釣行で、かなり酷使したこのMBX-LT。



IMG_8592.JPG



普通に使っている分にはいきなりここまで破損しないのですが、
カバーをタイトに狙う釣りなのと、
ミスキャストでコンクリートにガンガン当てちゃっているので、
こんな風になっています…。



このMBX-LTはオリジナルのMBXのテールを少し伸ばしたデザインで、
ボリューム的にはバグリーのバルサB3に近いです。

この時点で使用後にしっかり乾燥させました。
その時のウエイトが15.7g。
このまま瞬着などで防水処理をせずにそのまま使ったらどうなるか…。

実験しました。


1日ずっと使ったわけではないですが、
1日の釣りの中で20~30%くらいの使用頻度で使いました。
2~3時間くらいかな?

で、どうなったかというと、

乾燥状態(15.7g)

使用後(15.96g)
0.26g増えました。
家に着いてすぐに計りました。

1キロ(1,000g)の水はだいたい1リットル(1000ml)ですから、
0.26gの水は0.26mlになります。








可視化してみましょう。









IMG_8737.JPG


これが0.26gの水。

多いのか少ないのか…。
ハードウッドのプラグは単純に考えて、これより少ないはずです。


ちなみに吸った水が抜けるスピードですが、
室内のテーブルの上にこの時期に放置した場合ですが、
約1週間でもとのウエイトに戻りました。
少しずつ抜けて行きます。
当然、傷はそのままにしておきます。

ブラウン管テレビが主流だった時代はテレビの上に置いておけ、
と言われてましたが、生暖かいところに置いておいた方が当然早く抜けます。
ドライヤーの熱風に当てるのもアリですが、
遠くから温度が上がりすぎないようにしてやらないと、
ルアーには良くないでしょうね。あまりオススメしません。
直射日光も同様の理由で良くないです。
紫外線で塗装も劣化しますし。




私の場合は、よほど大きな破損でないかぎり、
その釣行中は使い続けます。
で、帰ってからボックスから出して、しばらく放置して、
瞬着で防水するというやり方をしてました。

この結果を見ると、それで問題なさそうです。





乾燥させてから瞬着でコートした後は、黒マジックで塗り塗り。





IMG_8720.JPG




ぱっと見はOKです(^^)
私は作り手だからかもしれませんが、
ルアーは道具というのが前提です。
だから破損したら道具として機能するようにメンテしながら、
ガンガン使っています。
カバークランクにおいてはそれが顕著です。


壊れにくいからABS製クランクを使うというのも正解ですし、
バルサの能力を最大限生かしたクランクを使いたいというのも、
有意義な楽しみ方です。
私はもともと傷ついたルアーが好きなので、
ABSであれウッドであれ、道具感漂う感じを楽しんでいます(^^)





この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。