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パーツ整理 [オリジナルロッド製作]

一気に寒くなってきましたね。
体や思考が自動的にシーズンオフ認識になってきているのを
感じた週末でした。


この時期になるといじりたくなるのがロッドです。
今使っているロッドのメンテや改良などもシーズンオフなら可能になりますし。


最近ロッドを組むことをあまりしてないのですが、
パーツを買ってみたり、中古品を漁ったり、
ロッドを組むシミュレーションをしてみたりと、
水面下ではいろいろと動いているところです。




で、まずはじめにパーツを整理しようと、
やったのがこれ。






IMG_7389.JPG



パーツ取り用ロッドです。



これをこう。




IMG_7391.JPG





スレッドとコートをカッターで切り、
ガイドを取り外します。
ブランクを再利用する場合は、ブランクに傷がつかないように
丁寧に作業する必要があります。




収穫されたガイド。



IMG_7392.JPG




チタンフレームのSICガイド。


主にベイト用のニューコンセプト仕様のガイドたちです。
バット側から12/10/8/7/6/5.5/5という感じで、
結構な量を収穫できました。
この数字はガイドのフレームのベース部分に刻印されているんですが、
とにかく小さいので、まだ老眼ではない私が見てもやっと判別可能なレベルです。
また、チタンフレームの場合は「T」と入っています。
わからなくなった場合はここを見ると素材とリング径がわかります。


このニューコンセプト時代のガイド径はバット側は12から始まっているのが
スタンダードだったのですが、今主流のKRになると、
10からはじまって、早い段階で4に移行されて、全体的に小口径化されています。




見た目の差はこんな感じ。



IMG_7393.jpg
(下がKRコンセプト仕様)



KRはフレーム形状が糸絡みしにくい形状になっています。




今冬こそ数本のロッドを組むと心に誓っているのですが、
基本的にはこのKRガイドで組む予定です。

で、この収穫したニューコンセプトガイドたちは、
お遊び用ロッドにでも使おうかなと。
買ったらそこそこ高価なチタンフレームSIC、
今でも実用性も十分(^^)


リングの素材でトルザイトというSICの上位にあたる素材が
世に出ていますが、チタンフレームオンリーで高価なガイドとなっております。
より薄く軽く作れるのでさらなる軽量化と省スペース化が可能なガイドです。
どこまで差があるのか、ちょっとわかりませんが、
ここまでくるとこの先さらなる進歩はしばらく無いかな~と思われます。


でも将来、ラインで画期的な素材が開発されて、超極細になれば、
リング径「1」とかが出て来るのかもしれませんね…。
ライン通すのがめっちゃたいへんなロッド(^^;)



グリップ解体と新たな武器 [オリジナルロッド製作]

ず~っと放置している案件として、
入手済みのブランクを使ったロッド製作というのがあります。

1本目は、懐かしのダイコーブルーダーのブランクを使った、
タイニークランク用のグラファイトロッド。
これは塗装されたまま放置してます。
(塗り直す予定)

2本目…というか2、3本目は、
とある古いロッドのリメイクで、
ハードルアー用のグラファイトロッドがあります。

この2本はグリップとブランクが分離するタイプのロッドなので、
取り急ぎ、グリップ部分のみリメイクしてみることにしました。

ロッドのリメイクをやったことがある人は
わかると思いますが、リールシートを剥がす作業というのが、
もの凄くたいへんで、私が行き着いた答えが、
半田ごてで焼き切るというものでした。

以前写真を撮ってたので、
アップします。









P7040043.JPG



もの凄いエネルギーが消費された感があります(^^;)
何箇所が焼き切って、あとはマイナスドライバーとか、
ペンチとかで剥ぎ取って行きます。


でも今回は違う方法で、
リールシートの除去をしています。
こんな感じの切り口です。











P5087705.jpg



先程の半田ごてでの除去が北斗神拳などによる
内部からの破壊(まあ外部からなんですが…)的な
グロさがあるのに対して、
こちらは南斗聖拳(気持ち的には南斗水鳥拳)によって、

  シャオー!!

って切られた感じになっております。


最近…というか、冬に知人から、
南斗水鳥拳的ツールを借りておりまして、
ここ数カ月は南斗聖拳の使い手になるべく、
色々と試しているところです。



その南斗水鳥拳的ツールはこちら!











P5097719.jpg




超音波カッターです。






P5097721.jpg





一言で説明すると、
ガンダムOOに出てくるMSが装備している「ソニックブレイド」です。



………ひょっとして意味わかんなかったりしますか?


「お前、何でもかんでも漫画とかアニメで例えるんじゃねーよ!」
という声が聞こえましたね、えー。




では、もっとノーマルな解説を。


特定の周波数で刃を振動させて、
切れ味を数倍に高めたハイテクカッターが
超音波カッターです。

こちらの製品はエコーテックのZO-40Wというモデル。
40kHzという周波数で振動します。
ちなみに魚探でよく使われる周波数は200kHzです。
だから何?と言われても答えられません(笑)


カッターに付いているボタンを押すことで、
刃が振動し、「キーン」というモスキート音を発します。
初めて家でスイッチオンにした時、
耳の良いワンワンは遠くから
「何ワン、何ワン」と走って確認しにきました。

ひょっとしたら蚊が寄ってくるかも…。


今回借用しているのは
「ハンドメイドルアー製作における超音波カッターの有効利用」
を検証するためで、
私的にも以前から、もの凄く興味があったツールでした。
こちらのテーマでの使い心地は追ってまた記事にします。



さて、今回はちょっとテーマから外れますが、
大きく「バス釣り」とくくれば、
こんな用途も出て来るということで、
取り上げて見ました。


そのリールシートの除去ですが、
何箇所か(基本的には3~4本)切れ目を入れて、
マイナスドライバーを隙間に差し込んで、
テコの原理でシートを剥がして行く方法をとりました。
それは半田ごてのそれと同様です。



P5097707.jpg




慣れれば全部位除去まで20分くらいの作業かな?


肝心の切れ味ですが、
南斗水鳥拳のように切れるのではなく、
これくらい硬さがあるとそこそこ力が必要です。

指の力の7割8割くらいをカッターにかけていくと、
周りを僅かに溶かしながら、
秒速5mmくらい?で確実に切れて行きます。

普通のカッターだと表面にキズが付けるのが精一杯のところを
ソニックブレード…もとい超音波カッターだと
半田ごてより効率的に作業が可能です。



P5097709.jpg



ただ、溶かすということでも分かる通り、
振動による摩擦で熱が発生します。
でも熱で切っているわけではありません。
改良を重ねて、年々その溶け具合は少なくなっているようです。



グリップのEVAはペンチなどで千切って除去できるので、
ここはイージーです(^^)



P5097711.jpg



リールシートを剥いで丸裸になった「おいもと」を
普通のカッターとサンドペーパーでキレイにして、
新たなパーツを付けると、こんな感じになります。









P5097714.jpg



丸形のコンクエストを使用するので、
リールシートはECSを採用。
コルクグリップはストレートの1ピースで、
実際はこれより2cmくらい短くなります。


もう1本はさらに短いグリップにして、
シート・グリップユニットは2サイズにする予定です。
そしてそこに差し込むブランク側は6.6ft用の長めのものと、
6ft未満の短めのものが存在します。
入れ替えも可能なので、
ロングでグリップ短め、ショートでグリップ長めも可能になります。
正直そのメリットがどれくらいあるかわかりませんが、
ちょっと面白そうなので、楽しみです(^^)


ちなみにこのブランクは肉厚の低弾性グラファイトで、
使用感としてはミディアムくらいのパワーで、
汎用性が高いタイプになります。
トップ全般、ワイヤーベイト、ミドル~ディープクランク、
シャークベイトなどなど重宝するロッドになりそうです。
最近注目のスイミングジグとかにも良いかも。

この前紹介したTWS-IM6改と似た用途になりますが、
こちらの方がやや重く、トルクがある感じです。
実戦投入が楽しみな2本です♪



この冬こそ [オリジナルロッド製作]

ふたご座流星群が昨晩ピークということでした。
その昨晩、たまたま会社のベランダから
夜空を見ながら電話をしていたところ、
かなり大きめの光りが見えて、消えて行きました。
あれがそれだったんでしょうね。
一番大きくて明るく見える星より大きい感じでした(^^)

皆さんは見れましたか?



さて、冬になると「アレをやらねば…」
と毎年思うことがあります。



それは「ロッドビルディング」。



今年のはじめに手を付け始めたかに見えた
タイニークランク用のベイトロッドは、
しごき塗りを終えたところで放置され、
ホコリをかぶっておりました(^^;)

そろそろ再開しなければ…と
設計を見直しつつ、当時の記憶を回復させ、
最終仕様を昨晩練っておりました。


このロッドはダイコー/ブルーダーの
70Lというスピニングのブランクを使って作るのですが、
レングスは6.5〜6.6ftになります。
(仮に65Lと呼称)

グリップ周りのコスメは
シンプルな感じで、コストもかけずに仕上げる予定。
そして、グリップの長さはこれがベースになります。









PC146648.jpg


オールスターのTWS-IM6をリメイクした
長年愛用しているロッドです。

ロッド全体のレングスはやや詰めて6.3ftですが、
リアグリップは188mmと短めで、取り回しを良くしています。
65Lはこれと同じ長さのグリップと同じECSのリールシートを採用します。

リールシートは皆さんいろいろと好みもあると思いますが、
ECSは割と許容範囲が広い印象があって、
付けるリールも選ばないです。
私の場合、丸形を付けるときは、まずこれを選びます。

ACSはロープロと相性が良いので、
あのカタチが手に合うならば、試しても良いかなという感じです。


そして、ガイドは多分KRになるかと。
あとブランクはブラウンにしごいたんですが、
ブラックにするかもです。


なぜなら、違う黒いブランクを手に入れてしまったからです(^^;)










PC146658.jpg


黒い方がそのブランク。
ちょっと古めの某国産ロッドです。
これもリメイクします。
黒いブランクもやっぱり良いですね。


こちらはレングスが短めなので、
思い切ってショートロッドで組みます。
総レングスは5.8ftを予定。
(仮に58MLと呼称)

肉厚な中弾性カーボンで
ティップ〜ベリーが素直に入っていく
かなりハードルアー向きのブランクです。
パワーはML。
幅広いルアーに対応できるロッドになると思います。

シャロークランク、ミノー、バズベイト、小さめのスピナベ、
トップ全般などのハードルアーを至近距離で
アキュラシー重視でキャストしていくような時に重宝するタイプです。
小貝川やアシ際の釣りで活躍すること間違いなしです(^^)

こちらはショートロッドなので、
グリップはかなり短めにします。
参考にするのはこちら。










PC146639.jpg


MB-1用に組んだ「DBT」。
「DBT」は「ドタバッタン」の略です(笑)
6ft/Mです。
こちらはリアグリップが170mmと短くて、
ほぼシングルハンドキャスト前提の設計です。
ただ、この170mmという長さはダブルハンドでもキャストできる
ギリギリの長さのなので、(自分基準)
ダブルハンドでも全然いけますね。

グリップの下にはアルミパイプがかまされていて、
硬質でややウエイトを感じるグリップ周りとなっています。
これによって、リールの位置で50:50のバランスが取れていて、
持った時のバランス感は最高です。

最近はクランク中心なので使う機会が減りましたが、
1/4ozのラバジをショートディスタンスでピッチングしたり、
ヘビダンで使ったりしたこともあって、
どちらかというと、点の釣りで使ってますね(^^;)

今更ながら中弾性で組めば良かったと後悔している
ロッドでもあります…。。


このDBTのグリップ周りの設計を58MLのベースとします。
コンパクトにまとまったいい竿ができそうです(^^)

基本的にガイドやリールシートなどのコスメは65Lと共通で、
ハードベイト用のニューフェイス2本は、
シンプルな仕上げのハードベイト用カーボンロッドになります。


グリップはメジャーなセパレートではなく、
ストレートの1ピースコルクにしているのは、
「これが好き」というのが一番の理由です。
ハードルアーには短めのストレートコルクグリップが最高!!
という偏った嗜好を持ってます(笑)

飽きないです、これ(^^)



この冬こそ、
これらのロッドを放置すること無く
完成させたいと思います!!



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