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パラ葦のクランキングタックル [大会]

ここぞとばかりにH1ネタで(^^)

今回のメインルアーがオールドのBB3だったわけですが、
これ用のタックルがこちらです。





P4247617.jpg





こちらと言われても、何?これ…って感じだと思います。
ブランクは何度かブログでも書いている
ALL STARのTWS-IM6です。
ティップを少しカットしてます。

もともとEXファーストの特殊な竿だったんですが、
少しだけティップをカットすることで、
汎用性の高い竿にしています。

この竿の入手時期ですが、なんと1997年です。
もう16年前になるんですね。
それが今も一軍(笑)

何度かコスメやガイドを交換して、
今の姿になってます。


テーパーはファーストで、
パワーはミディアムとミディアムヘビーの間くらい。
レングスは6.3ft。

普段は3/8~1/2のスピナベからバズベイト、MID~DEEPクランク、
各種トップウォータープラグ、ジャークベイトに使っています。
3/8ozまでのラバジやライトテキサス、センコーなどのノーシンカー、
ヘビダンにも使えます。
こうやって羅列してみると汎用性の高さが伺えます。


アメリカの竿らしくバットがしっかりしていて、
意外と無理ができる竿でもあります。

IM6という今となっては低弾性なカーボンと
フレキシブルなティップで、上記のようなルアーであれば、
ティップをコンパクトに回してキャストでき、
なおかつ植物系カバーにスタックした際でも
しっかりと力を伝えてパンッ!と外したり、
バットのパワーで強引に引きちぎったりもできる竿になってます。
そしてIM6の竿を使ったことがある人はご存知かと思いますが、
以外に軽量です(^^)


グラスにしなかった理由は、こういったカーボンロッドには
引っ掛かった時の対処のし易さがあるからで、
リズムを崩さない釣りに繋がっていきます。

コンパクトに振り回せて、アキュラシーを維持いつつ、
スタックしたら、パワープレイで外して釣りを中断させない
両面性を持ち合わせている竿。
今回のパラアシのカバークランキングにはピッタリの竿でした。


お次はリール。
私のクランキングはコンクエストの101によるものが80%です。
何が良いとかはあんまり無いのですが、
単純に使い慣れているからという理由で使い続けてます。
これにアベイルの軽量スプールを入れたものを使いました。



P4247603.jpg




でかいB3を投げるのにこうしたBF系のスプールが必要なのか?
と思われるかもしれません。
以前は私もそう思ってました
というか、そもそも導入したBF系スプールの効果自体に
疑問すら抱いていたくらい(^^;)

これは使用オイルでかなり印象が変わったことにより、
その存在意義を見いだして、
自分也の使用法を色々と検証している最中です。

よりサラサラ系のオイルを使う事で
このBF系スプールは生きるのですね!
今更気がつきました(笑)

あと、BB3のように重量のあるルアーでも
その良さが生きる事も実感しています。

パラアシに限らず、カバークランキングの真髄は、
「他のアングラーがクランクベイトで通さないであろうコースを引く」
ことにあります。

つまり躊躇してしまうようなところやコースを
スピナーベイトやバズベイトではなく、
クランクベイトで通すことによって、
バージンインパクトで食わす…と。

カバークランキングにはスキルが不可欠で、
本格的にやる人が少ない理由はこれなんじゃないかと
思ってます。

もちろん、ボートでなければ難しいというのと、
クランク向きのカバーが少ないという意見も
あるかもしれませんが、
根本的な原因は難しさなんじゃないかな~と
思うわけです。

ボートはなんとかして手段をゲットしてもらうとして、
カバーに関しては、スタンプやレイダウンがなくても
普段狙っているカバーでいいと思います。
とにかく、少しでも隙間とか引けるラインがあれば、
ガンガン入れて行くという釣り方は
やってみると意外に成立してしまうものです。

テキサスをピッチングするかわりに
クランクをピッチングで入れたり、
50cmを泳がすためだけにポケットの最奥にキャストするのも
カバークランキングと言っていいと思います。

普段そんなルアーを見ていないカバーのバスは
簡単に口を使うのです。
カバーに当てた時の動き云々でリアクションバイトを誘発…という話よりも
まず、このバージンインパクトこそが
カバークランキングの最大の利点だと思います。

あ、また話がズレてきましたね~。
タックルの話なのに(笑)




つまり、BFスプールによって、
無理がある体勢でも充分なテイクバックができなくても
スムーズにラインが出ていくので、
より正確に様々な難所にルアーを入れていける…というわけです。

しかも今回はスポーンが絡んだ時期なので、
いかに細かく刻んで行くかがキーだったわけです。
ルアーを追ってはくれないバス。
鼻先に通さないと反応することは無い状況です。

サイドキャストからピッチング、バックハンドと
静かに流しながらあらゆる角度で、
トレース可能な全てのコースにキャストして行く上では
BFスプールは有効ですね。
ただ、最新のリールは既にノーマルの状態で
それが出来る性能は持ってると思いますが(^^;)


最後にラインです。
今回はフロロの16lbを使いました。
これは荒い使い方をするので、
万が一少しキズが入ったとしても
フロロならそこから一気に切れることが少ないから。
ナイロンはキズからあっけなく切れる印象があるので、
ナイロンなら最低でも20lbが良いと思います。

フロロやそうした太いナイロンラインなら伸びにくいので
引っ掛かったルアーを外すのも少しラクになります。
じゃーPEは?というと今回はソフトカバークランキングなので、
有りかも…ですね(^^)ただアキュラシーが非常に重要なので、
使い慣れたものが何と言っても一番!


といったタックルで挑んだパラアシクランキングは
非常に快適でした。
風の影響があってもストレスなくキャストできましたし、
完成度は高いと思ってます。

タックルは人それぞれなところがあるので、
私が最高と思っていても、
多分、万人が最高と思うわけがなく、
結局自分で使ってアジャストしていくしかない世界です。
情報に流されずに自分が良いと思ったものを
末永く使っていくのが良いと思います。



今回のオールドのBB3ですが、
原田さん曰く、最初期のものだそうです。
年代で言うと70年代です。
私は73年生まれなので、
このBB3はほぼ同年代、ひょっとしたら年上かもしれません。

仮に40年前のルアーとして、
それが縁があって、その年齢で私の元にやってきました。
少し塗装が欠けていたり、
フックで空いたと思われる小さな穴があったりしましたが、
リップやベリー・サイドのコートを見る限り、
リップはキレイでフックサークルもなく、
使われていなかったんじゃないかと推測されます。

それが、40年経って、
本来の仕事をすることなく終える予定だったのに、
少し防水処理されて、フックを交換されて、
いきなり試合本番に駆り出されたのです。
そして、ここぞというところで大きな仕事を果たしたのは、
何だか感慨深いものがあります。

私から見て、このBB3の性能は、
とても素晴らしかったです。
自分でクランクを作っている身としては、
当時、既にこれが存在していたことが驚異的ですし、
故ジム・バグリーに敬意を示さずにはいられません。


P4247653.jpg


時代がどんなに進んでも
良いものは良いものであり続けるというこの事実は
作り手として、肝に命じておかなければならないと思いました。





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JIGHEAD

カバークランキングタックルの考察勉強になりました。
やはりルアーをスタックしないで通さなければならない
集中力を必要とする場面では、使い慣れて信頼がおけるものが一番だと思います。
僕もここ数年はルアーによっては同じタックルを使うようになりました。

いつもラバージグやテキサスなどを見慣れている
カバーに隠れているバスに対して
B3の大きなシルエットとトルクフルな水押しは効果絶大でしょうね~(笑)

物陰にいるバスにクランクベイトの存在を知らせるために
B3にブレードを付けて音とフラッシングという要素を
追加するのも面白そうな感じがします。
春先のパラ葦でよくやるんですが、
スピナーベイトのブレードをフックにぶつけて音を出すと効いたりするんですよね。
GWの八郎潟は有名なポイントだとプレッシャー高くなるので
僕は坊主逃れにコンパクトなシルエットのスピナーベイトを必ず持って行っていますよ~(^^)

by JIGHEAD (2013-04-24 23:44) 

tei-g

難所にいれためのBFスプールというのはすごく理にかなった選択ですね。私もtisaさんに倣って、オールドバグリーを実戦投入してみます。
by tei-g (2013-04-26 10:16) 

future

実は私もそちらのロッド所有しています^^
そしてオールスター関連のロッドを検索すると必ずといっていいほどtisaさんのブログがヒットします(笑)
以前の記事でティップセクションが長い、的なことを書かれていて実際使ってみた感じ本当にそんな感じでした。決して悪くはないと思うのですがやはり少し使ってみるとその辺気になりますよね。で、ティップカットして使用されているということで物凄く納得です。しかもリビルドされているということで仕上がりも含めて物凄く面白いロッドになってますよね^^


by future (2013-04-26 13:16) 

tisa

>JIGHEADさん
ありがとうございます(^^)
参考になったのでしたら幸いです♪

タックルは手の延長なので、
自分が良いと思えるものが何と言っても一番です!
スピナベはロードランナーのテキサスロッドを
使ったりしてます。

カバーにトレブルフックが付いたルアーを投げる人は
少ないので、それを意識した時に楽しいことが起こります(^^)
一時期それをジョイントの「MB-1」でもやってましたが、
何とか使えるものです。

ブレードチューンは諸刃の剣ですが、
リアクション狙いとか、濁りが入った時には面白いかもです(^^)
音が出るならなおさら。

八郎のプレッシャー対策はコンパクトスピナベですか!
そう言えばSRミニは良く使ってたな~。
すり抜け性能の良いスピナベだと思います


>tei-gさん
少ない力である程度の距離を出したい時とか、
すごく使い易いです(^^)
今回はB3だったので、それが顕著で
快適なカバークランキングができました!
tei-gさんのあのバグリーコレションから
現役復帰組が出るわけですね♪
B2やB3の高浮力なやつをしっかりトゥルーチューンして
ガンガンカバーに入れて、その性能を味わってください!!


>futureさん
マニアなロッドをお持ちですね~(笑)
TWSはトップ用ですが、
LBRも同様に使われていたという話もありますね。
IM6という素材は尖ったものはないですが、
汎用性が高いので、良く使う番手が1本あると重宝します!
TWSは細いティップが特徴ですが、
そのままで長い期間使ったわけではないので、
正直どんな感覚だったか忘れてしまいました(^^)
並行ものはガイドがハードガイドのデカイのが付いてますので、
チタンフレームのニューコンセプトにして使ってます。
(&塗装とグリップ周りの変更)
そして私もオリジナルのTWS-IM6が
中古で売ってたら間違いなく買うでしょうね(笑)

by tisa (2013-04-26 15:59) 

忍

なんだかヒストリーを感じるものがあります。
良くぞやってくれたBB3!
と、他人ながらも感慨深いものを感じました。

自分もカルコン101にBFスプールを使っていますが、ラインはナイロン12lbですね…
オカッパリメインなのでそこそこの遠投性能も欲しいのでクランキングにしては細めのラインです。
本音は16lbのフロロを使いたいのですが…
メインで投げるのクランクがシャローばかりというのも手伝って細めのラインです。
ロストコワイ…
by (2013-04-27 02:51) 

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