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なぜブルーギル=デカバスという図式ができるか [その他]

ブルーギル、流行ってますね。
カラーにしろ、パターンにしろ、
今年は何かと話題になってました。
私も今シーズン、色々と考察したりして、
結構楽しんでおりました(^^)


いろんなブルーギルパターンがありますが、
ひとつ特徴があって、基本的にデカバスが釣れやすいというのがあると思います。
確かにデカめのブルーギル型のビッグベイトを使えば、
釣れてくるのはデカいのは当たり前のように思えます。
でもそれで片付けてしまってはつまらないので、
そこをちょっと掘り下げて書いてみたいと思います。


「なぜブルーギル=デカバスという図式ができるか」


が今回の記事のテーマです。
できれば、いろんな意見を聞いて参考にしたいので、
コメントなど入れていただけると嬉しいです。







このテーマを考える上では、
まずブルーギルを研究しなければなりません。
そもそもブルーギルはなぜあーなのか…
というところから考えて行きたいと思います。


私は当たり前なことから考えるクセがあるのは何度も書いてますが、
これが私流の考察の基礎になってきます。
真実は普段見えてるところヒントにあるものなのです。

とえらそうに言ってみました(^^)




まず、ブルーギルの特徴をあげると、
平べったくて、体高があり、全長は短めという
外見的特徴が出てきます。





G1.JPG







そこで、なぜブルーギルがこのように進化したのか…を考えます。


ブルーギルの餌は口に入る生物全てと言っていいほど、
何でも食いますが、特徴としては、
全て「補食しやすいもの」=「ビュンビュン泳ぎ回っていないもの」
ということが言えると思います。
たまに木の実とかも食ってんじゃないの?
っていうくらい落ちるものにもよく反応しますよね。

つまり、泳ぎは得意ではないというがわかります。
長い距離を速いスピードで泳ぐよりも小回りが利くタイプなわけですよ。
瞬発力はそこそこあるよと。
GT-Rに対して、豆腐屋のハチロクみたいな感じ。

その道に進んだブルーギルとしては、
外敵から逃れるための手段として、
「全速力で逃げる」というより、
「隠れやすい」という体系を選んだことがわかります。


G2.JPG



あの薄い体は隙間に入りやすいというのと、
下から、または上から見られた際に少しでも視覚的に認識されにくいと言えます。
そして、高速移動に長けた長細い体系ではなく、
レングスを短くして、体高を高くする方向を選びました。
この方が小回りが利くというのもあるのでしょう。

私はこの「体高が高い」というところが結構キーになっていると思ってます。
体高があるということがブルーギルに何をもたらすかというと、




















「食われにくさ」



だと考えます。

捕食者にとっては、ブルーギルは泳力のある魚より捕えやすい魚だと思います。
バスにとっては、生息する場所はわかりやすく、移動も最小限で済むエサ。
スピードも無く、隠れるしか能がない、
バスにとってはお手軽で腹にたまる都合のいい魚です。


でも、ある程度のサイズになるとその体高でバスの喉を通らないのでは?
と思うのです。


バスは細長いものは少々長くても躊躇なく補食します。
細長い13cmのミノーは小バスが良く食いつきます。
実際に細長い魚を補食して口から尾びれが出てしまっても、
バスは問題ありません。
ドジョウのような体系は相当するっとイケるはずなので、
そうめんみたいな感じなのでしょう。


でも喉を通らないのはまずいです。
テラピアを喉に詰まらせて浮いているメキシコのデカバスの話を
聞いたことがあります。
琵琶湖でのそんな話も聞きます。

ブルーギルを補食するということは、
そういうリスクを背負うことになります。


そこで、バスはある程度まで成長した時に、
初めてブルーギルの成魚を食うことができるようになると。
バスの成人式はブルーギルがごちそうとして出されるような感じでしょうか。
対象としているギルのサイズによりますが、
バスがギルを強く意識するようになるひとつのサイズ目安としては、40cmから。


40を超えて

「おまえもやっとコレを食えるように成長したか」

みたいな…。


一度、食えるとわかったバスは、
比較的簡単に捕えることができて、
なおかつ腹にたまる便利なエサという認識を持つと思います。
ギルが溜まりそうなところのちょっと下のレンジをベースにして、
腹が減ったらちょっと浮いて食うだけですからね。

家で例えるならば、2階が無料の食べ放題の食堂みたいな感じ(笑)



というわけで、ブルーギルが絡むパターンは
デカバスが釣れやすいという案件に関しての
私の考察は以上です。

ブルーギル型のビッグベイトは当然として、
クランキングなどのブルーギルパターンでも大型が出るというのは、
多分そういうことなんじゃないか?と思ってます。


その延長線上で言ってしまうと、
ラバージグやスピナーベイトでデカバスが釣れやすいというのも
なんとなく理解できます。


ラバーがフレアした時のボリュームから、
デカバスが反応しやすいのがラバージグ。

そして、ブレードと下のスカートまでを含めると相当な体高になるスピナーベイトは、
それを丸呑みにしたいデカバスに効きやすいのでは?


と思うのです。
(ブルーギルパターンとは関係なく)


ひょっとしてバスはスピナーベイトを
パーツ毎に認識してないんじゃないかと思うんですよね。
まあ、ケースバイケースだと思うんですが…。




ちょっと話がずれましたが、
このブルーギル論をベースにしていくと、
私の中ではアフタースポーン以降の
ブルーギルを意識したクランキングというのが
はっきりと見えてきました。
来シーズンに実証できればいいんですが…。


それは具体的にはどういうものなのか…
ということは書かないので、
皆さんも色々と妄想してみてください(^^)




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Backfire

刺ばったギルとソフトスキンを持つ同サイズのトラウトをバスが居る池に同時に放すとソフトスキンのトラウトから先に喰われると言う話を聞いたことがあります(^_^;)ギルが飲み込み難くて喰いずらいベイトだって考えはその通りだと思いますね。見方を変えると同じ飲み込めるサイズなら、より飲み込みやすい大型ソフトスキンベイトの方が更にデカバスが好みそう(^_^;)そう考えると大型のトラウト系スイムベイトが釣れる理由ともつじつまが合うよね!けど、ギル系とトラウト系、どちらがデカバスに効くか?って考えるよりもマッチザベイトの観点から、その湖やエリアのバスが好んで喰えるベイトが何か?を考えることによって、より効果的に使い別け出来る気がしますね!例えば同じダムでも下流域はギル率が高くて補食される割合が高いかも知れないけど、上流はトラウトやアユを喰ってるかも知れない!ソフトスキンのベイトが居るエリアではソフトスキンを優先して好むと思うので、ルアーを使い分ける上で重要なポイントになるんじゃないかなって思います(^_-)
by Backfire (2013-12-13 15:54) 

DD

ブルーギル型ルアー流行ってますね。
自分は行きませんが、琵琶湖なんかもギルパターンが成立してますし、
多くのフィールドでもパターンとして成り立っているものですよね。

そんな自分もギル型の3連ジョイントルアーを作っていたりします。
といっても、いわゆる流行のギル型ビッグベイトではなく、
全長約7cmくらいでウエイトは10gという3連ジョイントルアー。
実際にこのルアーで釣ったことはまだないですが、
とある野池でビッグバスがチェイスしてきました。
ちなみにサスペンドさせて止めている時に下から湧き出てきた感じ。
動きを加えたら逃げられちゃいました(笑)

自分は技量がないので食わせられなかったですが、
大きなヒントになった出来事でもありました。
by DD (2013-12-13 19:25) 

鴻丸タカヒロ

こんにちは!

今回の話は自分としてはかなり面白かったですよ!確かに体高あると食われずらいですよね、デカイのは食えるけど。


ブルーギルカラーは手間かかりますよね、自分的にはあまり塗りたくないかも(笑)
by 鴻丸タカヒロ (2013-12-13 20:20) 

shimpei

ギル。面白い議題ですね。
大人バスにギルが人気なのは、僕は単に他にお腹いっぱいになる美味しい食べ物が絶対数無くなってきてるから仕方なく。。の図式が常にあります。背に腹はかえられぬとでも言いますか。食物連鎖って凄いなー良く出来てるなーと。なもんで共食いの図式もいつも考えてしまいますね、ギルと共存すらしていないフィールドにおいては。
by shimpei (2013-12-15 07:29) 

サダキチ

天才デカバスくんだらけの野池でギルを釣って遊んでいたら、針に掛かったギルをデカバスが丸のみしてきたことがあります。
マス針だったのでバスにフックアップできずバレましたけど、琵琶湖に限らず、野池なんかでもデカバスにとってギルは楽に食えるエサなんでしょうね。
by サダキチ (2013-12-15 23:13) 

Riddle@A

面白い考察ですね!!
でも、ギルが食べられる前提の進化なのは可哀想な話です。
食べる為の進化の方向性もあったでしょうが、どっちが優先されるんでしょうね?直接釣りには結びつきませんが、こんな話面白いてもすよね。
by Riddle@A (2013-12-16 12:57) 

tisa

>BackFireさん
ギルとトラウトを一緒に考えるのはナンセンスで、マッチベイトの観点から考えた方がいいのは禿同ですね!あと、自分の行くフィールドの観点から、上流と下流で明確にベイトの種類を見極めて、実際の釣りに落とし込むというのは、実際難しくて、今の私にはちょっと無理ですね。ギルがいるレイクならほぼどこにでもギルは居ますし、ここはギルが多いエリアだから…というのはもっと規模の大きいレイクに言えることだと思います。リザーバーなら最上流域はちょっと魚が違うというのは分かりますが…。
多分、2つを追うと私の場合ブレて失敗します(^^;)


DDさん
その野池の釣り方は「食わせ」的な釣りだと思いますので、
近くで見切られた形ですね。リアル系でスローに釣る場合はそんなことになりがちですよね(^^;)
私も今シーズン何度もありました。

そこに居るのは分かって、反応としたということは、同じ条件ならリアクションに振ってみるとかタイミングを変えて暗い時間帯にやってみるとかしたら反応が変わるかもしれないですね!
いろいろとトライして、何かいい釣り方が見つかったらぜひ教えてください(^^)/


>鴻丸タカヒロさん
当たり前だと思ってたことを改めて考え直すとそういう説もありかな?
と思った次第です(^^)
何か新しい発想とか考え方から面白い仮説が出て来た時は
単純にワクワクしますから、自然相手の釣りの楽しみ方は色々だな〜と思います。
固定観念はセオリーだけにしといて、いろいろトライしないと
成長しないですからね。

ブルーギルカラーは、パターンとしては
背景に溶け込む方向になるので、
私の中ではシャッド系よりもナチュラル傾向な位置づけです。
実際釣れますし、人気もあるので、ジャントマのカラバリに加えてみては?
配色次第で新しいカラーが生まれるかもしれませんよ(^^)


>shimpeiさん
ギル=できれば食いたくないエサ説はありますよね。
ギルはバスと生息域がかぶってるので、
食われないように進化したのかもしれません。
ただ、デカいバスは割と好んで食ってるような気もするんですよね。
すごく感覚的なんですが、
手っ取り早く捕えられる大きなベイトという見方を
デカバスはしているんじゃないかな〜と。


>サダキチさん
そのパターンはよく聞きますよね!
私も見たことがあります(^^)
ギルはどこでもバスに食われていると思います。
他のベイトが居ればギルを好んで食わないのかもしれませんが、
食いやすい(捕らえやすい)環境だったら、食うと思います。
背びれの刺も頭から飲みこむから刺さることも無いんじゃないかな?


>Riddle@Aさん
両方でしょうね。
基本的には居着き型だと思うので、
あの体型はそこから来ていると思います。
それがベースで、食われにくさとして刺がありますと(^^)
まあ刺は他の魚も付いてますけどね。
でも、外敵としては鳥も居ますから、飲み込まれにくい体というのは、
ちょっと考えて進化していると思います。
まあ、逆に鳥も飲み込みやすい喉を持っているんですが(笑)

by tisa (2013-12-17 16:08) 

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