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FS → 釣りキチ三平へ辿り着くまでの連想 [その他]

ルアーは鋭意製作中です!
当初の予定より1ヶ月以上遅れてますが…。

「ビルダーが言う納期は聞き流せ」

ということわざがあってもいいと思います。





さて、フィッシングショーが立て続けに開催されているので、
FSネタが多いですね。

新商品は購買意欲をくすぐられます。
年々少しずつ性能が向上する道具を
どのタイミングで買い替えるか…というのが
悩みどころで、毎年悶々とします。

旧モデルでもそこまで不満がなければ、
無理に新商品を買う必要もないのかな?とも思います。
でもそれをずっと続けていると、
ある時、「うわっ知らないうちにこんな進化してんだ!」と
時代に取り残された感を味わうことになります(笑)


車も似たようなサイクルがありますね。
以前よりも壊れる頻度は劇的に下がって、
日常生活に支障はないのだけれど、
気まぐれでディーラーに行ってカタログもらって、
試乗なんかしちゃったら心が揺れます。
商売だから、メーカーも購買意欲を掻き立てることに必死です。


そう言った意味で、釣り道具と車は結構似ているのかもしれません。



そんな新商品に踊らされていることに嫌気が差したからか、
時代に同調することに興味がなくなったのか、
釣りにも車にも、クラシックなモノを嗜好する手段があります。

古ABUに代表されるオールド嗜好です。
トッパーと呼ばれる人たちの中でも
ここら辺は細かく分類されると思います。
これのオールドを嗜好するメリットは先述した内容に合わせるならば、
廃れないということです。

業界のスタンダードがどんどん変わって行こうが、
どんなトレンドが吹こうが、
一切関係なく自分のスタイルを遂行できます。
これはラクです。
どんどんのめり込んで、確固たる自分の世界を構築して、
それがこの先無駄になることもありません。

車もこうしたクラシックスタイルを嗜好する人は、
同様だと思います。身近なところで例えると
クラシックminiはデザインと趣味性が廃れないですよね。
何気にいつか乗りたいと思ってたりします(^^;)


釣りの嗜好は様々で、一般的には新商品を気にしながら、
今時のタックルを使っている人が多いと思います。
そして、それらを使って休日を謳歌するアングラー。
オカッパリであれ、ボートであれ、最も多いのがこのスタイル。

で、その延長上に大会にハマる人たちがいます。
JB、WBS、TBCなどのプロが中心となって、
頂点を目指す人たち。

そして、ショップが主催するようなアマチュア中心の大会に参加する人たち。
鋼派もこれかな?

そして、それらの中間に位置するH-1なんかの
ちょい本格的なアマチュア中心の大会に参加する人たち。


クラシックなスタイルを嗜好する人たちは、
これらから外れたところに居て、
バスを釣りたいという目的は一緒でも
目指しているものが少し違います。


これってなんだろうってずっと考えていました。
そんなことを考えるのは、少なくとも自分がそうしたスタイルが
嫌いじゃないからなんです。
むしろ、大好き。
正確にはクラシックスタイルではなくて、
流行り廃りがないスタイル・道具という意味です。


最近は試合用に最適化された道具や戦略なんかに力を入れて、
いろいろやっていますが、
根底にあるのは廃れないモノとつきあいたいという思いです。


最初は「大人な趣味」を表現したい欲求かな?
と思っていました。
でも、もっと単純に素直に答えを探すと、
それは別のところにありました。


それは多分少年期のバス釣りです。
少なくとも私の場合はそうです。
あの頃の釣りたい欲求って
今よりもピュアなものだったと思います。
何とかして釣りたい。でも釣れない。
だから釣れた時の喜びは凄いものがあった。

バスもまだ未知なもので、ロマンもあった。
フナや鯉の腹を食いちぎる獰猛な魚と大人は言う。
すげー!かっけー!!釣りたい!!魚拓とりたい!!(笑)
大人達はかっちょいい道具を使ってた。
自分もいつかあんな道具でデカいバスを釣るんだ
と誰もが思った。


そして、大人となった今、
その思いが強かった人ほど、当時の面影を残す道具で、
ピュアな欲求を満足させるべくバスに挑む。
大人だからイージーな道を探して実行するのは簡単で、
釣りたいだけならそれこそ大人の力でどうにでもなる。

でもそうじゃなくて、
あの頃の気分を味わいたい。
難儀して出会う 1匹に感動したい。
自らハードルを上げて、そうした環境を作って、
「あーバス釣りっていいなー」
って改めて感じたいのかなと。

多分私の根底にあるものってそれだと思います。
釣れなかったけど楽しくて夢が広がってた少年期のバス釣りへの回帰。


私の場合、H-1とか大会に出なくなったら、
多分こっちの世界に引きずられます。

試合に出るということは、結果を重視します。
その中でも自分のスタイルにはこだわりたいけど、
少なくともロッドやリール、ルアーは最適化されたものを使いたい。
アマチュア主体の試合とは言え、
なめてかかっては絶対結果は出ません。


バスボートを使った本場スタイルを嗜好する人は、
やっぱり同じく少年期の欲求を大人になって実現するって
パターンも多いのではないでしょうか。

そうそう、カブトムシ・クワガタを追いかけてた少年期を持つ人は、
これまた同じような種を持っているはずです。
私は種を持ってますが、水をあげてません(笑)


そんなことを考えてた週末でした。



そう考えると、いわゆる古ABUを中心とした、
70年代の釣りを模倣したような釣りに憧れを抱いて、
バス=幻の魚でなかなか釣れずに悶々としていた世代って
私世代とそれより少し上までかな?

そういう人たちがこうした釣りに逆トラウマになっているとなると、
90年代のバスブームに少年だった人たちって、
もうちょっと大人になったら「赤メタ」とスコーピオンロッドを
嗜好するかもしれないですね(^^)


少年期に植え付けられたものは、
大人になっても消えないです。
前にも書いたんですが、釣りキチ三平のこのシーン。



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これは、完全に刷り込まれましたね。
このイトウ編とタキタロウ編は私的に2大傑作です。







大人になって5000Cを買った原因を遡ると
間違いなくこのシーンにぶち当たります。




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釣りには多様性があって良いと思います。
それは豊かな釣り文化とも言えます。
そりゃメーカーは新商品をどんどん買ってほしいでしょうが、
趣味としてはそれだけではつまらないですよね。



まあ、それはおいといて、
少年達を釣りキチにする作業をどんどん推進しないと、
釣り業界どんどん先細りするでしょうね。
私の時代は「釣りは子供の嗜み」でしたから。
ヘラブナの世界は若い人が入って来ないから、
今の世代がいなくなったら滅亡の危機というし(^^;)

昔に比べて子供が水辺で遊ぶことを良しとしない風潮があって、
まして、友達だけで釣りに行くなんて!って感じですから、
なかなか私たちが味わったような体験は難しいのかもしれません。

 「あの時は泣きながら増水した川を渡ったよな~」

なんて、今は笑って話せますが、その状況、普通に死にますからね…。
その時は確か年上の友達と二人で行ってて、
その2つ上の近所の兄ちゃんに
「○○君のせいで今俺らは死にかけてるんだー!!」
って泣きながら言ってた気がする…。
人のせいにしてますね…死に直面して人間性が出たか?(笑)

定員大幅オーバーのゴムボートで沈しかけたり、
崖を転がり落ちてダムにダイブとか、釣れないから川で泳ぐとか、
それが良いとは言いませんが、水辺が身近であって欲しいな~。


平成版・釣りキチ三平をアニメ化、もしくは
オリジナル版を現代用にアレンジして地上波で放送したら
少年釣りブーム到来!!ってならないかな?
例の放送コードの件で難しいか?
でももし実現したら少年達よりおっさん達が食いつきそうですね(^^;)
私は間違いなく食いつきます!
できれば主題歌とかはそのままがいいな~。


ジャパンフィッシングショー2015[横浜]レポート#3 その他 [その他]

FSレポート最終回です。
ルアー中心に…と言っても駆け足だったので、
内容薄いです…(^^;)
本当は担当者からがっつりと詳細を聞き出して
レポートしたかったんですが、時間が足りませんでした。





まずは一番気になる存在がこちら。




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KAHARAジャパンさんのブースにあったクランクベイト。
詳細は不明。

アメリカ製のバルサのB1サイズのカバークランクで、
PH Luresっぽい見た目です。
見た感じだと強いウォブルアクションをするのは間違いないですね。




見ていたら、フォーミュラーのサンプルもらいました。
ミミズやエビ系など3種。
かなり臭いから人混みで開けないで!!と言われました(笑)
電車で開けたら、フォーミュラーテロになりますね…。


新利根川で使ったらキャットまっぐらでしょう。
春に試してみよう。








バグリーからはバルサシャッドとSunny B。





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え?Sonny B? と一瞬見間違えました。
ちょっと試しに買ってみたい。
見た感じだとアクションも良さげな設計です。
フィニッシュはラパラのそれですね。
ボディーデザインもラパラっぽい。

バグリーのロゴもこれになったんですよね。
POPな感じからちょっとシャレた感じに。
チョコっぽいイメージ。





新発売ではないですが、ストームのARASHI。
まだ試してません。



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ディープ版もあるみたいです。



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これらの特徴はアイチューンが必要ないという画期的なタイイングアイ。
遊びの多い取り付けで勝手に最適な位置に移動してくれるってヤツですね。
シャローもディープもこんな作りになってます。


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ラパラから去年やってた「ANGRY BIRDS」シリーズ再びです。


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スピナーとスプーンは去年なかったような気がします。
去年は渋谷SANSUIさんにセットでありましたね。
実釣的ではないですが、こういう遊びは好きです(^^)
DTのはちょっと欲しい…。







ルアー以外で1個欲しいと思ったのが、
このタックルボックスです。
フィネスさんのPLUGGIN(ブラッギン)。



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基本的に天面の蓋が光を透過しないので、
ルアーの熱膨張を抑えられるのが良いのと、
角が丸まって、比較的薄いのが持ち易くて良いです。

オカッパリだったらこれ1個に使うルアー全部入れて、
ショルダー掛けに改造して使いたいな~。
普通の取っ手はデフォルトで付いてます。
カヤックやフローターユースにも考えられたボックスになってます。
カラーラインナップもおしゃれ。
ただ、値段は約4,000円とやや高価です(^^;)









最後はレンタルボート用品。



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手漕ぎのローボートがこれらによって、
快適なバスフィッシングボートになります。
色とか派手ですね~。
サウザーのバウデッキは発売されてからかなり時が経ちますが、
H-1でも使用しているアングラーが結構多いです。
バウデッキの最近の傾向としては、
極小設計でショート化したマウントを乗せて、
軽量化&スペース有効活用する傾向にあります。


それにしてもいい加減バッテリーを何とかしてもらいたいです。
リチウムイオンバッテリーが出てるので、
早くそれをエレキレイクで1日使えるくらいの性能まで高めてもらいたい!
24V機を使う時はボイジャーの105Aを3発乗せる場合が多いのですが、
それだけで合計70kgオーバーです。
釣りでの疲れより準備と片付けの疲れの方が大きいです(~~;)





以上でFSレポートは終了です。
今回は金曜日に行ったせいか、
海外のバイヤー?なのか、メーカーなのか分かりませんが、
いろんな国の方が目につきましたね。
国内市場はこれ以上膨らむことは考えにくいので、
グローバルな展開が普通になっていくんでしょうね。
良いものはどんどん国外で勝負して行くべきだと思います。



今週末は大阪で、2週間後は名古屋のキープキャストですね!
名古屋には行ってみたいです。
近くにお住まいの方はうらやましいです。
交通費がアレなので行けないと思いますが、
関東圏でこの規模のバスイベントやってくれないかな~。




ジャパンフィッシングショー2015[横浜]レポート#2 ロッド・リールパーツ [その他]

川口浩探検隊のテーマソングが
脳内でリピートされる病に苦しんでおります。


レポートその2はロッドとリール。
完成品は雑誌などで特集されると思うので、
それを見て頂くことにして、
MBレポートでは外せないフジのパーツから!


まずはガイドです。
今回の新商品はトップガイドです。
KRなどのマイクロガイドが主流になってきて、
バスロッドで使われるトップガイドは現在、主に2種類あります。
LGとFCの2種です。ベイトロッドだとFCだと思います。

この近年のガイドリングの小口径化によって、
微妙にズレが生じていたようです。
それはラインを張ったときのリングとラインの位置のズレ。
2番ガイドとトップガイドのマッチング向上のために、
ちょっとした調整を施したトップガイドが登場しました。

KGという型番になります。
(正面から撮影)

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対してLGやFCがこちら。

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ちょっと見にくいですが、何が違うのかというと、
リングの位置が下がっています。
(ベイトの場合は上がっていると言うべきか…)


今まではラインが張った状態だと、
2番ガイドがちょっと浮く感じになりやすかったのだそうです。



こんな感じに。


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トップガイドが少し下がったことによって、
この時にラインがちゃんとリングに触れている状態を作ることができます。


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手前がKGです。



まあ、わずかな差です(^^;)
ちなみにパーツ自体の重量もパイプのショート化により
25%程度(うろ覚え)軽量になっているそうです。


日本人的な改良というべき、繊細な道具作りですね。
理論的にはこの状態から少し曲がるまでのわずかな時間の感度が向上し、
ブランクの曲がりがスムーズになる(ブランクのパワーを使える)
ということになりますが、実際の効果の程は体感できるかな??

でも完璧なモノ作りを目指す姿勢には頭が下がります。
ロッドもリールも小さな積み重ねで
総合的な性能アップが体感できるものなので、
そういう世界のモノ作りなんだと思います。


ちなみに4と4.5サイズが抜けているのは
主にソルトロッドから対応させる方針だからだそうです。




う~ん、我ながらマニアックなレポートですね…。









次はもう発表されて時が経ってますが、こちら。



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PTSです。
基本的にはシマノっぽいリールシートだな~という感じです。
写真の通り、今時のギアボックスが大きく張り出したリールに対応すべく、
薄型にして、リールの取付高を調整し、
ギアボックスの下とリールシートをなるべくツライチにしようという設計です。

カラーリングされたPTSはカーボンパイプが予めセットされ、
ブランクタッチ風な見た目で売られています。
カーボンパイプの内径は15mm。
バット太目のグラスロッドとかは難しいですね。
未塗装のものはカーボンパイプなしで内径16mmとなります。
PTSはシマノ風のコスメがお好みの人向けかな?







変わり種のロッドパーツがこちら。
winn GRIPSというブランドの商品で、
ゴルフクラブのグリップなどでは実績がある商品だそうです。


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ちょっと異質な感じの雰囲気のせいか、
ブースに人が全然入ってない…。

一見コルクやEVAっぽい見た目ですが、
ベースはEVAで表面にエラストマー素材を巻いて、
グリップ性能を高めています。
重量的にはコルクやEVAより少しだけ重くなると思われますが、
持った感じでは重さは感じませんでした。



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表面に入ったスリットはデザイン上の自由度は高く、
カラーとあわせて調整の幅は広いとのこと。
現状は多分ゴルフのノウハウを反映しているのかと。
事業展開としてはまだこれからということでした。


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ユーザーに認められたら少しずつ浸透して行くのでしょう。
ロッドメーカーからの感触も
まだ未知のものを見るような感じのようでした。


個人的にはグリップ感が相当増すので、
面白いな~と思いました。
経年劣化でべた付くことも無いそうなので、
パーツ販売されるのでしたら試してはみたい感じです。
リールシート下とグリップエンド付近だけとか。

黒エラストマー 黒EVA 黒エラストマー

という繋がりでリアグリップを作ったら、
ブラックの質感違いで雰囲気出るような気もするので、
デザイン的にもいい感じになりそう。
値段はコルクの1.5倍前後になりそうな感じでした。


EDGEプライドのリールシートに施されていた
ラバー素材もこれと通じるものがありますね。
個人的にはリールシートにエラストマー巻きたい(^^)








そして、最後はAvail。



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時間がなくて大して見れてないのですが、
こんなヘッジホッグのオイルサンプルをもらいました。




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こういうのは予め試してから買えば失敗はないので嬉しいですね!
オイル高いので(^^;)


とにかく付けすぎないように!
と念を押されてましたので、
その辺はやっぱりキモなのでしょう。






レポートその2はこれにて終了です!


次回もつづく?



ジャパンフィッシングショー2015[横浜]レポート#1 フックとH-1 [その他]

金曜日の夕方前、半ば無理矢理時間を作り、
ブースデザイン視察という大義を掲げ、
いざ、パシフィコ横浜へ!


PM4時に会場入り。




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この時間は金曜日でも一般人の入場がOKなので、
結構な数の来場者が居ます。
以前出展してたメーカーが無いな~と思うのは、
もはや毎年思うことであって、
その出展効果に疑問を持つからなのか、
資金不足からなのか、寂しさを感じます。


今回から物販も開始されてたと聞いていたのですが、
どこでやってたのかな?
よく分かりませんが、売り切れた後だったのかも…。
物販は他のイベントでは普通にやられていることなので、
どんどんやるべきだと思います。


今年のショーの目玉はダイワ・シマノ絡みのNewロッド・リール
だと思われますが、2時間という限られた時間だったので、
結果的にほぼスルーしてしまいました…。
まあ、それは誰かがレポートするでしょうし、
当ブログはもっと細かいところにスポットを当てたいと思います。





まずは鈴木美津男さんと塚本謙太郎さんがいらっしゃった
オーナーブースへおじゃましました。


写真を撮り忘れてますね…。





オーナーと言えばカルティバのフックにお世話になっている人が多いと思います。
MBの標準搭載フックもカルティバのST-36BCです。
ハンドメイド系のクランクベイトに採用されているフックとしては、
現状、最も採用されているフックだと思います。

フッキング性能が高く、強度も大きな不満はなく、
汎用性の高い設計であり、値段もそれほど高くはないという
絶妙なバランスを持つ、優秀なフックです。





で、今回発表されていた注目のフックが2種あります。

ひとつは「スティンガートリプルショートシャンク」。
型番は確認し忘れました…。



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去る2014年11月。
H-1GPXのマスターズカップにブースが出ておりまして、
そこで初めて実物を見たのですが、
名前の通り、ショートシャンクなフックです。

主にラウンドクランクなどの
太くて短いタイプのボディーを持つルアーにマッチしやすい
ショートなシャンクでワイドゲイプなフックです。
そしてマジックフッ素コートと称されるフッ素コート加工がされているので、
滑り効果でよりスムーズに刺さるフックとなっています。

一部で話題になっているリューギのTCコートフック・ピアストレブルとの
性能差は気になるところです。


ショートシャンクなフックはフック同士の絡みの防止になるのと、
ボディーに近いので、ウエイトバランスの向上にも繋がります。
ワイドゲイプなのはフックポイントがより外側になるので、
当然針掛かりしやすいと言えます。



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そして、特徴的なのは上の写真にもある通り、
3本あるフックの溶接角度がボディー側だけ広くなってます。
色々書かれてますが、フックの先端がボディーに当たって
お互いに傷つけ合うという問題が起こりにくい設計とのことなので、
ちょっと期待です。

というわけで、ベリーに装着するフックとしては、
かなり考えられた設計となっているのがこのフックなのです。
塚本さん曰く、リアは次に紹介するSTX-38にするのもアリだそうです。







そのSTX-38。



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一番の特徴はタフワイヤーという
硬く強いワイヤーを原料とするフックだということです。
先のショートシャンクフックはST-36と同様のワイヤーを使用しているとのことですが、
こちらはより曲がりにくい硬いタイプのワイヤーを使用しています。
ガマカツのトレブルRB系と同タイプのフックと推測。

カタチはST-36と少し違いますが、
汎用性の高いカタチなので、
ST-36の上位機種という位置づけになるのかな?

曲がりにくい=折れ易いというのはフックを語る時に必ず話題に上りますが、
それは適材適所で使うものだと私は思ってますので、
どちらが優れているという論議はあまり意味がないと思ってます。

こちらは割と標準的なカタチで使い方の幅が広いタイプです。
マジックフッ素加工にて販売されるようなので、貫通力は期待できそうです。
年末くらいの発売とのことで、実際に使用できるのはしばらく先になります。
ちなみにショートシャンクの方は4月発売だそうです。





最後に恒例の「鈴木美津男さんH-1を語る」です(^^)


Basser誌への露出も年々レベルアップしてきてまして、
各メーカーからも注目度が上がっているとのことで、
協賛や出場の問い合わせが多くなっているそうです。

メーカーとしての商品のアピールというよりも、
ただ単純に選手としてこのフォーマットの大会に出てみたいという
釣り人としての興味が勝っている感触があって、
このフォーマットが評価されているのが面白いですね。

選手はほぼ一般のアングラーで占められてますので、
使われるルアーはスポンサーに左右されるものではなく、完全に実力主義です。
そこで活躍したルアーは釣れるルアーであり、
選手もそれをよくわかってますので、
今まで脚光を浴びてこなかったルアーが売れ出すという現象も起きます。

あと、これはそういう展開もある…という話なんですが、
このH-1で活躍した暁にはメーカーとの契約という道が開けるかもしれません。
まあ、相当な活躍をする必要がありますが…(^^;)
夢ではないという話です。
その結果、使うルアーが縛られてしまったりしたら、
逆効果かもしれませんが(笑)

それだけ、広告効果が高いと認められたからこその現象。
もう、安易な広告に騙されるアングラーは少なくなりました。
メーカーとしては実力を問われる時代になったとも言えます。
でもこれは逆の発想をするならば、
釣れるのに売れなかったルアーが脚光を浴びるチャンスとも言えます。


まあ、だいたいそんなことを話してたわけですが、
マスターズカップなどのサプライズとか
またいろいろと考えているとのことでした。



話の流れでつらつらと書いちゃいますが、
バス釣りの世界も他の業種同様に大人の事情がはびこってますので、
こうした健全な評価はされてこなかった経緯があるのはしょうがないです。
でもやっぱりもう皆騙されたくないわけですよ。
もう必要以上に授業料払って勉強したアングラーがほとんどなんですから。

H-1のフォーマットの副産物として、
こんな現象が生まれてきたわけですが、
出場している私としても、結果がとても気になります。
人は基本的に自分がなし得なかったことをなし得て来る人間に興味を覚えるのです。

一般アングラーがハードルアーオンリーで
休日のごった返したメジャーフィールドで8時間、
レンタルボートで釣りをするという休日のごくありふれた風景。
そこにあるのはその親近感の湧く釣りのガチな勝負の結果です。
よくもまあ釣って来たなと、出場選手は上位入賞者を讃えるのは自然な成り行きです。

もうどこだかわからないフィールドで爆釣しているプロモーションVTRは
その商品のイメージビデオとして割り切って見た方がいいです。
私は商品をよりよく見せる仕事をしてますから、
はっきり言いますが広告や映像には脚色や演出、編集は
より良い仕事という結果を出すためには必要なことなんです。
大人の事情ですね…。それで食ってるわけですから。

それは消費者をワクワクさせるという効果もあるので、
一概にダメだとは思わないのですが、
正面から受けると現実とのギャップに戸惑うことになります。

あと、よく使われる文言として「取材成立」という言葉があります。
私はこれが嫌いです。
読者や視聴者を馬鹿にしているように聞こえるからです。
これは完全に取材チーム側の都合を言っているだけで、
表に出す言葉とは思えません。

釣れたところを見せられたらそれでいいのか?
そんなのだけを見たいと思うのは釣りをはじめたばっかりのビギナーだけでしょう。
「おまえらこれを見れたら満足なんだろ?」
と言われているような気がします。



我々視聴者(読者)は声を大にして言いたい。


ちげーよ!!


と。



これはひとつの解決法です。
例えば、爆釣フィールドで釣りをしているシーンを見せることに
意味があるかというと、考え方を変えればあるのだと思います。
こういうシーンでこのルアーを使ってください、
と説明したい場合はすごく便利ですから。

だから、これからはまず冒頭の挨拶で、
「ここは某所にあるめっちゃ釣れると評判の野池です」
と説明して、誤解させないというのは、
好感が持てるし、視聴者や読者に誤解されないので、
Win Win になりますよね。

どうでしょう?

あ、別の問題が出るかな?
釣り人がその野池に殺到!とか…(^^;)




もうね、釣れた瞬間にルアー名を叫ぶのとかは
私くらいひねくれたアングラーになると逆効果ですよ。
あえて避けちゃいますよ、そのルアー。



一般人であれ、トップトーナメントに出ている人であれ、
ある程度釣りを嗜んで来た釣り人としての根底にある見たいものって
結構限られているかもしれません。


私が思うに

 ●他の釣り人を出し抜く方法
 ●ロマンがある話
 ●色気と実力のある道具

かなと。



君はあの伝説の川口浩探検隊を知っているか?

 川口〜浩が~洞窟にはい~る~♪
 カメラマンと照明さんの〜後にはい~る~♪

と歌われているアレだ。



浩は双頭の大蛇を探しにジャングルに入って、
番組の最後でそれを捕まるシーンを見せられたか?


結果が全てではないのです。


まあ、さっき非難した脚色、演出、編集
すべてが入っているわけですが…。
大人の事情全部入り(笑)



あ、ヤバい、なんか暴走機関車になり始めてる…。
FSの話がいつのまにか川口浩探検隊の話になってる(笑)
もうやめます。







当ブログを見ている方はアクセスIPの数で見ると、
およそ600~700人と想像できるのですが、
かなりマニアックな話題が多いこのブログを見ているということは、
かなり授業料を払ったタイプの方達と推測されます。

そして、重箱の隅をつついてつついて貫通させるような記事ばかり書いている
このブログを見てる方達はバスアングラー全体からしたら多分少数派の方達です。
でも私はそういう人達に読んでもらえたら満足なわけです。


まとまりが付かずに妙なことを口走ってしまいました。
今日はこれにて!



FSの話題は次回も続きます!





ストックルアー [その他]

前も書いたかもですが、
小学生の時のルアーの価値ってとんでもないものがあって、
月の小遣いが吹っ飛ぶくらいのブラグ1個が宝物で、
ラパラなんか金を持ってるおっさん達が使うものという認識でした。
僕ら少年はダイワのバルサミノーが精一杯。
宝物のクランクベイトはバスハンター。



そしておっさんになった今、
ルアーの価値がだいぶ下がってることに
少し寂しさを感じたりするわけです。






あーあ、ちゃんと整理しよう。
そう思ったのが1ヶ月前。






深夜前に散らかってるルアー集合。










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有用な資料となるルアーはこのBOXにまとめます。




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できればプラノ3700あたりをしこたま買って、
整理したかったのですが、
プラノのボックスって売ってないんですよね。
しかも結構値上がりしてて、メイホウと価格差が少なくなって、
どうせ家でストックしとくものだからこれでいいのでは?

とホームセンターで買って来たのが先のBOXというわけです。
1個1,000円くらいで、サイズもデカいので、
いっぱい収納できます。商品在庫も豊富(^^)
M1という規格のBOXがルアーストックには丁度良いと思います。
プラノ3700の2回りくらい大きいBOXで仕切りも付いてます。


ルアーって使うものはごく僅かです。
私は作り手なのでなおさらです。
なので、これらはほぼ研究資料なわけで、
それはそれであわれなルアーなのかもしれませんね。


自分の理想としては、
まあ、資料は沢山あって良いのですが、
使うルアーは少数精鋭が良いと思ってて、
ロッドもリールもそうですが、
どれだけその道具を理解して自分の武器にできるか…
ということが重要だと思ってます。

特に釣りにさける時間が限られているなら
なおさらあちこち手を出すべきではないと。
道具の性能を最大限引き出して、
確実に自分の手駒にしていくのが、
自分の目指すスタイルです。


最近ロッドの記事が多いのも
ちょっと真面目にタックルを考えようかな~
という思いがあるからです。
人馬一体的な道具っていいじゃないですか。




まあ、それはさておき、
1時間くらいで整理できるだろ。と始めた整理が
2時間経っても終わらない…。




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このまま放置できないので、
3時間かけて何とか整理終了。


途中何度も「かまってくれワン」と
うちのワンワンが無理矢理ルアーの壁を突破してきたので、
ルアーにフッキングしないかヒヤヒヤでした。



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結果、かなり容量のあるBOXなんですが、
やっぱりBOXが足りないですね。
わかってはいましたが。
ABSのルアーも含め、全部をこのBOXに収納するなら、
あと5つくらいBOXを買ってこないとダメだな…
というのがわかりました。


昔は釣りに持って行く用のタックルBOXとして、
アタッシュケース型のBOXを使ってましたが、
今は主に使わないルアーを入れておくだけの
効率の悪いBOX。

出撃用のBOXはプラノ3700でここ数年変わりなく、
これが一番自分に合っているので、
ストック、整理用のBOXとプラノ3700の2種類で
今後整理しようと思います。

資料用BOXとしては確実にバグリーBOXとラパラBOXが必要ですね。
あと、意外に頂き物のハンドメイドルアーが沢山ありました(^^)
ブログのご縁で頂いたものばかりで、
自分のハンドメイドライフの一部です。
皆様その節はありがとうございました。


年末に整理・掃除を一気にやると
絶対終わらないので、今からコツコツとやっていきたいと思います。
次は作業部屋の整理・掃除だな…。



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